秋季茶会

場 所:三渓園
日 時:10月11日(日)

 清々しい秋日和の10月11日(日)淡交会横浜支部恒例の秋季茶会が三渓園で開催され、朝早くからご来賓を始め四百余名の会員の方々が参会くださいました。
 第一席は新OB会が担当、横浜支部青年部でご活躍いただいた先生方の席、多くの茶友が集いチームワーク良くおもてなし、笑い声の絶えない楽しい席でした。
 第二席は長年学校茶道で活躍貢献されている鈴木宗幹先生が担当、床には鵬雲斎大宗匠筆の一行『壷中有佳山水』に魯山人写しの手桶花入、淡々斎好み伊勢神宮古材の鏡形菱菊香合、利休好みの板風炉を名古屋に特注、名残の侘びの趣の席でした。
 第三席は芦川宗和先生が担当、床には玄々斎筆「千岩秋気高」の一行、名古屋城の水を用いた墨水で揮毫の一行とのこと、脇の書院の飾りは、ご本人がスケッチされた田子の浦を白砂等で表した、ご母堂ゆかりの細川流の盆石。
 第四席は、はまなみ青年部が担当、横浜開港150周年にちなみ『港横浜』をテーマに部員が絵付けした茶碗でもてなす青年部らしい趣向、席中には杉山部長の絶えること無い明るい声がありました。
 支部呈茶席の横笛庵には多くの園内散策の方々が足を運ばれ、外国の方もおられ、お茶初体験の男の子とご両親は干菓子とお茶にトライし「とても美味しかったです」と嬉しい一言と笑顔が印象的でした。




 

 第42回関東地区大会

場 所:平塚市大磯町
日 時:10月2日3日(土、日)

 10月2日3日湘南支部主管による第42回関東地区大会が坐忘斎お家元、宗家一行をお迎えし平塚市、大磯町を舞台に開催されました。
大会式典の会場のひらつかアリーナには地区内外より2千名を超える同門社中が参集しました。
 大会式典は、第一部坐忘斎お家元によるお茶湯の儀、第二部の式典では上野孝関東第三地区長、松本兼吉湘南支部長が歓迎の挨拶を述べられ、次いで大会決議の発表、神奈川県など関連市社会福祉事業に寄付金の贈呈がされました。その後、坐忘斎お家元の挨拶、来賓の方々の祝辞に続き次期大会主管支部の森田群馬県支部長の挨拶がありました。次期大会は9月17日18日に前橋市で開催予定です。
 第三部表彰会では各部門表彰が行われ、横浜支部からは64名の会員が淡交フェロー、特別表彰、学校茶道永年勤続表彰、優良会員表彰などの表彰を受賞しました。
 第四部特別ご講演でお家元は、最近はインターネットなどの情報媒体で簡単に茶の湯に触れることが出来るが、そのような手段だけでは茶の湯の精神の理解は難しい、また、大会の開催、運営に触れ、フォマットが有ると安心してしまう面があるが、開催の意義を踏まえ、常に相手の立場に立って創意工夫する心を持ち取組む事が必要である。さらに、来賓の挨拶の言葉「一期一会」について触れ、一日一日を大切に生きる事が明日につながっていく事であり一期一会の心でもあると述べられました。
 懇親会は、お家元を始め多数の来賓の出席のもと大磯プリンスホテルに会場を移して開催され、宴の合間にはお家元を囲んでの写真撮影など和やかな雰囲気のなか会員は懇親を図っておりました。
 翌3日には、大磯プリンスホテルで記念茶会が催され、湘南支部担当の濃茶席、薄茶席の学校茶道連絡協議会担当席では、第三地区内ゆかりの東海道五十三次等をテーマに高校生が、青年部席は相模湾を借景に海をテーマにそれぞれお持て成し、参会の皆様は趣向の各席に秋の一日を過されていました。

第42回関東地区大会にて、お家元様より優良会員表彰を拝受した横浜支部受賞者を代表し、帆刈宗静様に表彰状が伊達副支部長から11月12日研究会にて授与されました。皆様おめでとうございます。



 

 シティネット横浜大会

場 所:三渓園
日 時:9月9日(水)

 横浜開港150周年を迎えた横浜で『2009年シティネット横浜大会』が「未来のために都市が奏でるハーモニー」を大会テーマに横浜市主管で開催されました。
 大会では、シティネット会員間の会議の他、アジア太平洋地域の都市やNGOから多数の海外参加者を向え、環境問題、防災など都市が抱える様々な課題について議論がされました。九日の会議終了後のひと時、大会プログラムの一環として『日本伝統文化、茶の湯』に触れ、体験するため三十三名の会員が三渓園を訪問しました。
 三渓園鶴翔閣で園や建物の由来などの説明を受けた後、鶴翔閣内の淡交会横浜支部担当茶席で、裏千家インターナショナル・アソシェーション会員より茶道の紹介と説明を受けた後に薄茶を一服、また、淡交会会員のアドバイスを受けて、自ら茶筅を振りお点前を体験されました。
 参加者一行は夕暮れの園内を散策、残念ながら曇り空のため、お月見は叶いませんでしたが、虫の音やライトアップされ大池に映る三重の塔など幻想的な日本庭園の景色を堪能し三渓園を後にされました。



 

 はじめてのお茶会

場 所:三渓園
日 時:8月26日(水)

 茶道は初めてという方を対象のお茶会が、8月26日三渓園鶴翔閣にて三渓園主催にて開催されました。このお茶会は今年で3回目をむかえ、幼稚園前などのお子さんとお母さんなどの親子連れやお孫さんと参加された方、一般の方々など88名が参加し午前・午後で四回催され、お茶席は淡交会横浜支部が担当し、説明や指導を受持ちました。
 最初に「はじめての茶会」について、日本の伝統文化の茶道を体験して頂きたいと主催者から話がありお茶会が始まりました。
茶席では、最初に茶道でのお辞儀や挨拶の仕方等の説明と指導が行われ、続いてお点前に移り、お点前の解説やお茶席でのお菓子、お抹茶の頂き方などお客さんの所作について、お点前の進行に併せて説明、指導が行われました。
 初めての茶会体験に緊張しお菓子やお抹茶を頂くお子さんの傍で、お母さんが手を差延べるなど微笑ましい光景があちらこちらで見受けられましたが、お点前のお仕舞では、お辞儀は見違えるほどに上達し、素直に受け入れる子供たちの心と姿に関心をするひと時でした。
 お茶会の後は、ボランティアの案内で園内を見学、重要文化財の茶室「春草廬」では、にじり口からの席入りや自然光での三畳台目茶席の小間空間などを体験しておりました。
 今日の体験が、日本の伝統文化の茶道に興味を持つきっかけとなり、好い思い出になればと思いました。




 

 横浜支部特別文化講演会『十牛図』と『相国寺、銀閣、銀閣名宝展』

場 所:磯子公会堂
日 時:8月8日(土)

 8月8日(土)相国寺派管長 有馬頼底猊下を講師にお迎えし、磯子公会堂にて500名を越える会員の方々等に参加を頂き横浜支部特別文化講演会が開催されました。講演会の前の呈茶席では多くの方々が講演前のひと時を楽しんでおられました。
講演会は最初に岡田副支部長、鈴木幹事長の挨拶、伊達副支部長による講師の紹介がありました。
 始めに昨年パリ市立プチパレ美術館にて、京都市・パリ市友好姉妹都市締結50周年・日仏交流150周年記念関連行事として開催された展覧会『相国寺・金閣・銀閣名宝展』について講演がありました。
 この展覧会は、仏教文化、特に禅文化を展示したいとの主催者側の要請を受け、国宝・重要文化財などを含む100点近くの美術品を展示紹介しました。
 美術館内でのオープニングセレモニーでは裏千家鵬雲斎大宗匠による相国寺開山の夢窓疎石国師木像への御献茶、僧侶による読経をささげるなど厳粛な式が行われました。
 展覧会期中は、東山文化から生まれた多くの日本の伝統文化「茶道、華道、香道」等を紹介し、禅文化、禅技術を体験し、坐禅の目的「人間の本性を明らかにする」の理解を図れるように坐禅会を開催しました。
 今回、パリで展覧会を催して、パリの人々に「お互いを敬い、お互いを認め合い、お互いの人格を尊重し合う」仏教の教えを少しでもわかってもらえたと思っていますとお話を結ばれました。
 続いて『十牛図』について講演がありました。十牛図は悟りを牛として、修行者を童子として、その牛を捕らえて慣らし、禅の修行者にとっての最終目標である『大悟』を得る「一尋牛から入?垂手」の十の過程を絶海中津の十牛頌により解説され、悟りを得て終わりでなく、悟りの大境地に立てば、俗界に入って人を救わなければならない。是が真に悟りを開いた者の務めであり、これが最高最上の大理想であると結ばれました。これは茶道を始め人の道に通じる事を学び、これからの茶道稽古の励みになりました。
 最後に講演会参加の皆様が頂いた『青桐の種』について、広島原爆の爆心地で被爆したものの、奇跡的に生き残り、いち早く芽吹き人々に生きる勇気を与え続けた青桐の種ですとお話しがありました。戦争という辛く厳しい過去を糧に、今ある平和を次世代に伝えていくと言う、大事なお役を私達に「青桐の種」に託して伝えて頂いたと思います。
                                   合掌



 

 “日本文化を学ぶ”アフリカの高校生、三渓園を訪ねる

場 所:三渓園
日 時:7月10日(金)

 7月10日 昨年のアフリカ開発会議を機にアフリカ諸国との関係を深めている横浜市の「アフリカ学生交流ホームステイプロジェクト」に参加し来日中のアフリカの高校生四名(エチオピア、ジブチ)が日本文化を学ぶ、新しい人達と出会うという希望を持って横浜三渓園を訪れました。
 一行は三渓記念館呈茶処立礼席で淡交会会員によるお点前を見学し薄茶を一服、その後は盆略点に挑戦し、柄杓で湯を汲みお互いに楽しそうにお茶を点て清々しい顔で味わっておりました。また、点前に関連した色々な事に興味を持ち、なぜ茶碗を二度廻し、また戻すのか、その意味は、柄杓、茶筅の材料はなど沢山の質問があり、十代の若者らしく話も弾み、あっという間のひと時でしたが日本文化茶道に触れ貴重な体験をしていました。
 高校生はその後、園内を散策し古民家などの建物を見学、蓮池に咲く蓮の花に見送られ三渓園を後にしました。





 

 支部春季茶会

場 所:三渓園
日 時:
4月26日(日)

 4月26日(日)恒例の淡交会横浜支部春季茶会が三渓園内鶴翔閣、白雲邸で開催されました。
 前日の雨に園内の木々も洗われ、若葉青葉を渡る風も爽やかに薫る茶会日和の好天に恵まれ、園内の大池脇の藤の花も満開のなか、ご来賓を始め366名のお客様に参会を頂きました。
 第一席は峯岸宗緑先生が担当され、床は又?斎筆「柳緑花紅」竹一重花入れに虫狩・都忘れ、長板に三嶋角水指の取合せ、富士の伏流水のご馳走と清々しい席でした。
 第二席は斉藤宗叶先生が担当され、床は三千家家元合筆で、松竹の字に淡々斎筆の梅の画「松竹梅」の一幅、御幸棚に紫交趾水指と、とても趣のある穏やかなお席でした。
 第三席は吉田宗風先生が担当され、お席はお母様がお釜を懸ける前にご逝去され、そのご遺志を継がれ、お母様のお弟子さん席主を担当、床は大宗匠筆「雲在嶺頭 水流?下」の一行、竹舟花入れに八角蓮を入れられ、炉縁は十二支縁絵を取合され思いいれのお席でした。
 第四席の学校茶道席では、床に北野天満宮宮司筆「菅公御歌」干菓子器には全国各地の天満宮の絵馬を器に干菓子が盛られていました。
 担当校生徒さんの自己紹介で始まり、少し緊張気味な生徒さん達も初々しく好印象の席でした。
 また、恒例の支部社会奉仕委員会による呈茶席が横笛庵に設けられ、多くの園内散策中の一般来園者の方々が足を運ばれました。




 

 平成21年度定時総会

場 所:横浜市南公会堂
日 時:
2月16日(月)

 平成21年2月16日横浜市南公会堂に於いて、淡交会横浜支部定時総会が開催され、平成20年度事業報告及び収支決算報告並びに平成21年度事業計画及び収支予算案いついての議案審議がなされ議決承認されました。
 淡交会横浜支部副支部長伊達實雄氏より会員の皆さんには、家元指導方針の新たな項目「茶の湯に出会う、日本に出会う・日本を知らない日本人の為の架け橋となろう」に基づき、若い世代に、日本人として、この国の中で培われてきた様々な要素に茶の湯を通じて触れて貰う機会を提供実践して頂きたい。また、横浜支部、関東第三地区など主催の諸行事に積極的に参加くださるようにと挨拶がございました。



 

 平成21年度事務手続き

場 所:かながわ平和記念館
日 時:1月31日(土)

 平成21年1月31日かながわ平和祈念館に於いて、平成21年度の事務手続きが行われました。当日は生憎の雨模様の中、早くから多くの会員の方々が来場されました。社会奉仕・修練両委員会幹事による呈茶席では、事務手続きを済まされた会員の皆様が一服の茶に寛いだ一時を過ごされておりました。 
 なお、平成22年度の事務手続きは平成22年1月31日(日)にかながわ平和祈念館で開催予定です。



 平成21年度初茶会

場 所:三渓園・鶴翔閣
日 時:
1月25日(日)

 好天に恵まれた1月25日()三渓園鶴翔閣に桜庭業躰先生をお迎えし、恒例の横浜支部初茶会が催され、相模支部を始め多くの来賓方々や会員の皆様など約280名のお客様に参会をいただきました。
 茶会冒頭、伊達副支部長より新年の挨拶と役員改選にともなう幹事長、各副幹事長の紹介がありました。
 濃茶席では、中村祖順老師筆の「独坐大雄峰」の一行、古銅龍耳花入れに鶯神楽・可愛らしいツクバネ。香合は壬生神社の狂言面で一部先生のお作と初茶会に福を頂ける道具立ての空間で、淡々斎・清香院さま合筆「延寿の字」重嶋台にて濃茶が練られました。
 席中では桜庭先生より、宗家初釜各席のお軸やお釜等の道具組みについてお話しがありました。また「独座大雄峰」の字句によせ桜庭先生より「一人ひとりが自然の中に座ったつもりで各々の心に大雄峰を持ち自ら主人公となりお茶を楽しんで下さい」と暖かい言葉をいただき、参列者一同は初茶会の華やいだなか身の引き締まる思いで濃茶を頂きました。
 また、恒例の福引には、今年は桜庭先生自らが抽選に参加してくださり素晴らしい賞品の短冊などをお読み上げ下さり、新年に相応しく和やかなひと時を過ごしておりました。
 薄茶席は新山新副幹事長が担当され、床には淡々斎筆「彩鳳」の一行、小鼓花入れに水仙、香合は烏帽子。初茶会に相応しい点前座は寿棚、薄器に六瓢、茶碗黒銘「佳日」の道具立てと新山先生の明るいお人柄がでる笑いが起こる楽しいお席でした。



 

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