「大本山總持寺御移転百年慶讃報恩法会御両尊御献茶式・奉賛大茶会」

場 所:鶴見総持寺
日 時:10月25日(火)

 10月25日(火)今年が能登の地から横浜鶴見への移転百年にあたる曹洞宗大本山總持寺に於いて「大本山總持寺御移転百年慶讃報恩法会御両尊御献茶式」が坐忘斎家元のご奉仕により執り行われました。
献茶式は多くの参列者が見守る中、千万紀子さん、伊住公一朗氏、伊住禮次朗氏や関係者と共に導師の先導で大祖堂内に入られたお家元は、特設の点前座へと進まれ、濃茶・薄茶二盌を謹点。実行委員長新美昌道老師の手を経て、御開山瑩山禅師、二祖峨山禅師の尊像へ捧げられました。その後一山の僧侶による回向法要の読経が行われ、導師に続き坐忘斎お家元、宗家の皆様、上野孝第三地区長、野澤隆幸第三地区副地区長、斉藤隆晴第三地区副地区長、岡田伸浩横浜支部長、鈴木宗徹横浜支部幹事長、伊郷宗恵東京第一西支部幹事長が代表しお焼香をされました。
 その後に導師の垂示が行われ、続いて坐忘斎家元が挨拶。お家元は、ご縁をいただき献茶の機会を頂いたことに感謝の言葉を、また導師が垂示で述べられた開山瑩山禅師の身教えの言葉「一味同心」や参禅の師の言葉に触れ、今後も日々の行いが大切だという言葉を胸に研鑽し、この道に励んでいきたいと話を結ばれました。その後参列者の方々がお焼香を行い式は終わりました。
 奉賛大茶会は、総持寺待鳳館に大本山総持寺担当の濃茶席。紫雲臺松間に淡交会東京第一西支部担当の薄茶席が紫雲臺控間に横浜支部担当の薄茶席が設けられました。
点心席では総持寺精進膳が用意され、道元禅師ゆかりと言われるお料理に同席の方々と話が弾んでおりました。
横浜支部担当席、床には玄々斎筆「千岩秋気高」の一行、経筒花入に「蓮の実・葉、数珠珊瑚、白藤袴」が入り菩提樹一葉を添えたローズウッド香合が、名残の趣向の点前座には、大樋の飴欠風炉に車軸釜を懸け、俵型細水指据え、薄器「竹昔型茶器」は玄斎宗哲と正玄の合作、坐忘斎家元作銘「松陰」の茶杓、総持寺中興の祖「素童禅師」手造り「福海念深」文字入り茶碗を取合せ、赤絵鉢に「光琳菊」のお菓子にて皆様に一服を召し上がっていただきました。
参会の皆様は爽やかな秋の一日、各席を廻られ其々の茶席を楽しまれておりました。








~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



総持寺大茶会水屋奉仕次第

10月25日朝6時45分に総持寺に集合し、きびきびと幹事一丸となって準備をしました。あらかたの準備は昨日午後から済ませてありました。
8時20分に一席目のお席は始まりました。お客様は57名。緊張の中にも無事一席が終わりひと安心です。
二席目は58名で終了は9時20分でしたが、この後がお家元様の献茶式があるので続きません。合間に鶴見学園の生徒さんたちが11名点出で入って下さいました。三席目も少なくて23名。
そしていよいよ献茶式を終えられたお家元様をお迎え致しました。時間は11時15分、水屋に緊張が走ります。お家元様の明るい声が水屋にも届きます。ご同席の方は13名との事。
点前が終わるとお家元様は水屋にもお声をかけて下さり、感謝感激です。夏日ではありましたが、外からはさわやかな秋風が流れ込んでくるようでした。
この日の最大多数のお客様は七席目の70名様でした。結局十三席、合計704名のお客様をお迎え致しました。
帰り道はすっかり暗くなっていましたが、心も軽く充実感に満ちた一日でした。




 


 23年秋季茶会

場 所:三渓園
日 時:10月16日(日)

 10月16日(日)、前夜からの風雨も上がり一段と秋めいた三渓園にて横浜支部秋季茶会が催され、来賓・会員など三百五十名を越える方々が参会しました。
 白雲邸濃茶席は、岩原宗世先生が担当。床には玄々斎筆「月自画賛」の一行、唐物六角篭花入には「白杜鵑草・藤袴・水引・赤萩・吾亦紅」が入り、香合は「蔦蒔絵」点前座には「天明繰万代屋」の釜、瀬戸一重口水指は銘「昔語」、志戸呂焼肩衝銘「松風」茶杓は淡々斎作銘「侘の友」、御本茶碗銘「山路」、銘「みのり」の菓子など、清秋の風情溢れる席中では“母との思い出のお道具で”と席主のお話、趣きある和やかな席に、席主のお持て成しの心に触れた席でした。
 鶴翔閣第二席は、染谷宗修先生が担当。寄付には伝衣和尚筆「柿画賛・吐々云々」臨済と黄檗の禅機画が、本席床は坐忘斎家元筆「風含翆竹清」の一行「芦葉達磨」の香合と瓢花入れに「千振・蝦夷透かしユリ・上臈杜鵑草」が入り。点前座は道安風炉に棗霰紋の釜、真塗手桶水指、銘「本来」の茶杓と銘「友垣」の茶碗の取合せ。
時の移ろいを「染秋」銘の菓子に込め、禅と茶の湯の心と風を席中に「茶禅一味」を感じる席でした。
 鶴翔閣第三席は、中山宗和先生が担当。床には円能斎筆「寿福・兎の絵」の一行、備前花入に「桐・鳥羽玉・藤袴・見返り草・吾亦紅」が入り、風炉先には延暦寺大僧正大角光衛筆「一燈照隅」や箱根阿弥陀寺和尚筆「黙」など出会いと思い出の色紙四枚を飾り、八景棚に捃棄茶器と円能斎作銘「立田姫」の茶杓に淡々斎「三つ玉」銘の茶碗を取合せ、主菓子「よわい草」干菓子「月の雫」、晩秋の趣向の席、席主から東日本大震災など色々の事がありましたが、その事を忘れずに息災でお茶を出来る有難さを心に、今後も出会いを大切にとのお話が心に残るお席でした。
 月華殿の立礼席は、洒凡青年部が、又横笛庵では、社会奉仕委員会が恒例の呈茶席を担当しました。




 

 「坐忘斎家元を囲むつどいinYOKOHAMA」

場 所:パシフィコ横浜会議センター
日 時:9月4日(土)

 9月4日(土)横浜みなとみらいパシフィコ横浜に、坐忘斎お家元ご夫婦、ご宗家の皆様をお迎えし『坐忘斎家元を囲むつどいinYOKOHAMA』が横浜支部主催で開催され、会場の会議センターには支部会員を始め900余名の方々が参集しました。
 第一部「お茶湯の儀」坐忘斎お家元は、つどいの開催を利休大居士、歴代宗匠に奉告するとともに、東日本大震災で亡くなられた会員、淡交会物故会員の御霊に一盌を捧げられ、参加者一同も合掌祈念しました。

 第二部「つどい」は『坐忘斎家元を囲むつどいinYOKOHAMA』にお出まし頂いた、坐忘斎お家元、千容子奥様、千万紀子様、伊住弘美様、伊住公一朗様、伊住禮次朗様、大谷宗裕様、上野孝関東第三地区長、森田均関東第二地区長のご紹介に続き、岡田伸浩横浜支部長が主催者を代表し挨拶、『坐忘斎家元を囲むつどいinYOKOHAMA』の開催について「第44回関東地区大会」の五月開催が東日本大震災の被害に鑑み、見合せ中止となり大会主管支部として開催準備に当った横浜支部が意気消沈する事なく、更に茶道隆盛の為に励むようにとの、坐忘斎お家元の温かいご配慮により開催されるものですと宗家への謝辞と挨拶がありました。
 坐忘斎お家元はご挨拶の中で、関東地区大会の中止に伴う今回の企画開催を、横浜支部に引受けて頂き本当に感謝しますとお言葉がありました。続いて上野孝関東第三地区長より来賓のご挨拶がありました。

 第三部「表彰会」は坐忘斎お家元ご夫婦がご臨席、坐忘斎お家元より小田原支部小林宗泰様が特別功労賞を受賞、淡交フェローは横浜支部江田宗真様ほか横浜支部会員47名の方が表彰され、お家元よりその功績と労がねぎらわれました。

 第四部「特別ご講演」、坐忘斎お家元は講演の中で、何も無い所から芽を出し花を咲かす文化の創成について茶の湯を例に触れられ、利休さんが中国風の茶を日本風のものに切替え、決して中国風を拒絶する事なく両立させ、日本の茶「侘び茶」の種を蒔かれ、千家歴代の宗匠、茶の湯に携わった人が育て、今日の茶の湯の文化になっている。色々な文化に触れ、心の中にゆとりが生まれ、物資的な価値観、敬意を持って接する価値観が生まれてくるのではないか。最後に、茶の湯の原点は「好いところを探し粗探しをしない。そこに心を持っていただき、共に一体感でこの道を歩んでもらいたい」とお話を結ばれました。

 最後に、森田均関東第二地区長より『第44回関東地区大会』を平成25年10月26日27日水戸市にて、茨城支部主管で開催予定ですとご案内があり式は終了しました。

 つどい呈茶席は四青年部合同で“開港の地・横浜”テーマに担当しました。
来席された方々は、港よこはまの風情でのおもてなしに、つどい開催のひと時を懐かしい港町の風情に思いをはせ、心尽くしの一服を楽しんでおられました。

 午後からは、パンパシフィック横浜ベイホテル東急に坐忘斎お家元ご夫婦、宗家の皆様をお迎えし、来賓、特別功労賞受賞者、淡交フェロー表彰者や関係者が出席し『坐忘斎家元を囲むつどいinYOKOHAMA』昼食会が催され、勝治雄副支部長の挨拶に続き、千万紀子様の発声で乾杯が行われた会場では、坐忘斎お家元を囲んでの記念写真撮影などが行われ、出席者の皆様が楽しい一時を歓談されておりました。




 

 「坐忘斎家元を囲むつどいin YOKOHAMA」呈茶席

場 所:パシフィコ横浜会議センター
日 時:9月4日(土)

 第44回の関東地区大会の中止に伴い、準備をすすめていた横浜支部へのご配慮から、9月4日(日)パシフィコ横浜会議センターにて『坐忘斎家元を囲むつどいin YOKOHAMA』が開催され、その呈茶席を横浜支部の四青年部(港都・洒凡・はまなみ・ぴあ)で担当させていただきました。
この横浜みなとみらいの地にお越し下さいました御家元をはじめ、御宗家の方々をお迎えすることが出来ることは大変嬉しく、貴重な体験となりました。

席のテーマは“開港の地・横浜”。
 床は地区大会記念茶会青年部席のために御家元に書き下ろしいただいた『国光輝四海』唐人傘の花入には7種の秋草、香合は三渓園の池と三重塔の景色を横浜元町にある銀製品の老舗“シルバーオオノ”にて特別に彫金していただき取り合わせました。

 茶杓は、関東地区大会記念茶会の濃茶席のために御家元より拝受いたしました『大魁』。棗は、横浜マイスターでもある芝山師・輝生造の帆船文平棗、開港図の色絵水指やかもめの蓋置は、青年部活動からご縁を得た作家の方々に制作していただいたものです。
また、たばこ盆のかわりに、元町の老舗“近沢レース”にて用意したレースとクリスタルのバラ(横浜市の花)を置かせていただいたところ、御家元より前日にご家族で元町を散策されたというお話しを伺い、席中での会話にも花が咲きました。

 お菓子は横浜港に現存する赤灯台・白灯台を模して『はーばーらいと』と銘をつけ、アイスクリーム発祥の地にちなんでミルク餡で仕立て、海に見立てた横浜硝子の銘々皿に盛りました。数茶碗は、横浜焼の流れを汲む増田窯で、開港当時の外国人がいきいきと描写されている平茶碗を用意しました。その他にも、横浜の地に窯元があった茶碗や、赤レンガ・中華街・みなとみらいの風景が描かれた茶碗などで一服差し上げ、御宗家の皆さまもお互いの茶碗を手に取り上げながら和やかにお話をされていました。

 御家元のご講演の中で、呈茶席に対して「お席から横浜が見えました」とのお言葉を頂戴し、四青年部で再び力をあわせて協力してきたこれまでの道のりを思い、感激もひとしおとなりました。

今回の行事を通じて四青年部の中にもより深い絆が生まれ、このような機会を下さいました御家元、呈茶席を任せて下さいました支部の先生方に深く感謝申し上げます。今後とも精進し、四青年部で協力しあいながら活動していきたいと思っております。本当にありがとうございました。

                        港都青年部   部長 八幡智美
                        洒凡青年部   部長 高島裕子
                        はまなみ青年部 部長 永井節子
                        ぴあ青年部   部長 大森博子




 

 『お茶会、はじめての一歩~抹茶を点てて飲んでみる』

場 所:三渓園鶴翔閣
日 時:8月13日(土)

 横浜市指定有形文化財指定の三渓園内鶴翔閣・白雲邸を一般公開する『夏の古建築
公開』が8月12日から16日の5日間実施され、併せて恒例の『夏休みのワークショップ』 が三渓園主催で開催されました。
 13日のワークショップでは、初心者向け茶道講座『お茶会、はじめての一歩~抹茶を点てて飲んでみる』が鶴翔閣茶の間棟で催され110名の方が茶道体験をされました。
 今年も抹茶の点て方や飲み方などの体験指導は、淡交会横浜支部が協力、役員が指導 のお手伝いをしました。
 茶道講座には公開建物の見学者や園内散策の方、初めて茶道講座に参加の方、昔稽
古をしていましたと幼いお孫さんと参加された方等がおられ、最初に銘『朝顔』の落雁を頂いた後、自ら棗の抹茶を掬い茶碗に、お湯が注がれたお茶碗を前にお茶筅を振り、抹茶を点てに挑戦、泡の点具合を気にしながら熱心に茶筅を振っていましたが、自ら点てた一服を飲まれ“凄く美味しい、少し苦い”などの声が聞こえました。
 その後、盆略点前にて役員が一碗を点て参加者に差し上げましたが、味が違うと驚きの声をあげる方もおりました。
 参加の方からは、抹茶の点て方や飲み方の作法など楽しい体験が出来ましたとの声や茶道を習うのにはと質問もあり、『初心者のための茶道教室』の資料等により説明を行いました。
 一日だけのお手伝いでしたが、茶道を通じ多くの方と交流ができ楽しいひとときでした。




 

 平成23年度 定時総会

場 所:磯子公会堂
日 時:2月14日(月)

 淡交会横浜支部平成23年度定時総会が2月14日磯子公会堂にて開催されました。
総会に際し、岡田伸浩支部長挨拶文を鈴木幹事長が代読「本年は、関東地区大会が横浜支部の主管により、5月21日22日と横浜みなとみらいに於いて開催されます。坐忘斎お家元が提唱される、二年に一度の新しい地区大会として、同門社中の心を合わせる事に加えて地域との触れ合いにも配慮する企画を織り込んだ大会となります。皆様と共に横浜らしい笑顔あふれる大会にしたいと思います。」と地区大会に向けた取組の挨拶が披露されました。
 その後平成22年度事業報告及び収支決算報告並びに平成23年度事業計画及び収支予算案が審議され、それぞれ賛成多数で議決承認されました。




 

 三渓園白雲邸に於いて新春の茶道紹介

場 所:三渓園白雲邸
日 時:2月10日(木)

 2月10日、白梅が咲き始め春を感じる陽気の三渓園で、昨年に引き続き今年も横浜企業経営支援財団の依頼を頂き研修生(台湾)23名の方々に茶道紹介を2班に分かれ行いました。
 白雲邸では御園棚に傘、歌花筒には「和敬清寂」の短冊を掛け、花は曙椿と土佐水木を活け「お茶の心」「日本の心」をお伝えしました。
お菓子は「練りきりの鶯」を用意いたしました“可愛い鳥ですが何と言う鳥ですか、頭からでか尻尾からどっちから切て食べますか”と言う質問も出ました。
 お茶碗は世界各国の国旗が描かれたお茶碗に棗は梅月棗、水指は杉田祥平作の「扇面に流水」を据えて釜は八景釜を使い、茶杓の銘は「温古」、銀の蓋置はベルギー、建水はイタリーで纏めました。
1年6ケ月、日本語の勉強した研修生は日本語が堪能で説明も理解して頂けたと思います。
日本文化の茶道紹介を今後も横浜支部として続けて参りたいと存じます。
                       三渓園呈茶係 委員長 門間宗映




 

 事務手続き

場 所:かながわ平和祈念館
日 時:
2月5日(土)

 平成23年度事務手続きが、新春の2月5日(土)かながわ平和祈念館に於いて行われ、多くの会員の方々が事務手続きに来場されました。
 会場の2階では庶務、会計、許状委員会や学茶、青年部の事務手続き並びに事業委員会による抹茶販売も行われました。また、一階では社会奉仕委員会による呈茶が行われ、手続きを済まされた会員の皆様が、笑窪饅頭と薄茶一服に、寛いだひと時を過ごされていました。
 なお、他支部からの転入の方等、駅から会場までの道順が分かり難かったと言う声も有りましたが、研究会での受付事務をスムーズに行うためにも是非この機会をご利用下さい。





 淡交会初茶会

場 所:三渓園鶴翔閣
日 時:1月23日(日)

 1月23日(日)快い寒さで身もひきしまる快晴のなか、大池の鴨を見ながら散策する多くの観光客で賑わう、三渓園にて恒例の淡交会横浜支部初茶会が催されました。
 茶会に先立ち、田村新副支部長より「今年は横浜での地区大会開催を控え、とても大事な年であり、皆様のお力添えを宜しくお願い致します」と新年の挨拶がありました。
 濃茶席は、今日庵業躰桜庭宗宏先生をお迎えし午前・午後各二回お点前をして頂きました。床には清巌和尚筆「百鳥不来春」の一行、淡々斎作花入れ銘「初音」に坐忘斎お家元も大変お好きな山茱萸に山椿を添え早春の景色。坐忘斎お家元銘「松韻」の瀬戸肩衝に坐忘斎家元作銘「蓬春」の茶杓。淡々斎・嘉代子御夫妻合筆「延寿の字」のお手造りの嶋台にて頂くお濃茶の美味しさに、お客様からはとても素晴らしい笑顔と声がもれておりました。
 席中では桜庭先生のお話も弾み、清巌和尚一行と茶入仕覆「細川緞子」の取合せに清巌和尚と細川家の出会いがあり、また、お家元の庭に春告鳥の鶯がを思い、初音の花入れをとのお話。お席の最後には、お客様と先生の早春賦の合唱があり、みな童心に戻られた様な懐かしい顔をされていました。
 恒例の福引では、百人一首の札の詠上げに、ハイと大きな声で答える人もおりました。今回は新支部長、副支部長賞などの景品が多数あり大変盛り上がりました。
 薄茶席は門間副幹事長がお席持ち。待合には、有馬賴底和尚の「兎の画賛」色紙が掛けられ、床には淡々斎筆「春光日々新」の一行、炉縁は松竹梅蒔絵、水指は鵬雲斎大宗匠箱「老松ノ絵」、茶杓は坐忘斎家元作で銘「松聲」、蓋置は門間先生がお茶の稽古を始められた時に頂いた鶴が彫られた塩月弥栄子さん手造の蓋置、先生思い入れの初代寿宝造りの「紅富士ノ絵」の菓子器に曙の菓子を盛り、兎と紅梅の干菓子も添えられ、床の結界に破魔矢に干支の絵馬で「新しい年がより良くなりますように」との願いを込めて、濃茶席とは違う“はんなり“とした先生のお人柄を感ずる楽しいお席でした。





 

Copyright (C) 2002 Tankokai Yokohama