平成29年秋季茶会

日 時:平成29年9月24日(日)
場 所:三溪園 白雲邸 鶴翔閣


 そよ風が心地よく、爽涼の秋の一日、三渓園の白雲邸と鶴翔閣に於いて支部主催の秋季茶会が行われました。
 白雲邸の濃茶席では、南谷宗江氏が床にお母様が残してくださったという古銅象耳付の花入に真っ白な秋明菊を活け、鵬雲斎大宗匠御染筆の「安分以養福(分を安じもって福を養う)」を掛けて、“己を知り、己の分を案じることから道が開け、幸せになる”ということ。そして、自らのこれまでのお茶との関わりについてお話されました。また、9月の重陽の節句にちなみ待合床、風炉先、菓子と延寿の力のある菊を散りばめて、これからも長く皆様と共にお茶を愉しみたいとの願いを込めた席に、お客様も感じ入っておられる様子でした。
 鶴翔閣では薄茶が二席設けられ、座間宗義氏は「月」を趣向にお客様をお迎えしていました。貫禄のある男性陣が、能の演目にある「菊の露の滴りを飲んで長寿を得たという」話に因んで作られた菓子・京都亀廣永製の「したたり」を次々と運び出され、床には円能斎箱春斎造の黒い三日月香合を置いて、秋の月夜とその月明かりに照らされて女性的な華やかさが感じられる点前座の道具組との対比をお客様は楽しんでおられました。
 一方、学茶席は、今回、各学校で指導されている先生方が一堂に会してのお席で、横浜学校茶道連絡協議会として初心にかえり、一致団結していくことを目的に、「初秋と横浜」をテーマにした設えでおもてなししてくださいました。席主のお話と道具組に横浜の秋の風景や香りを感じることのできるお席でした。
                            文・写真 髙橋 宗康

※各席の会記は、11月の研究会会場で配布します「松籟99号」をご高覧ください。

   
    
    



 第47回関東地区大会(主催:埼玉県支部)

日 程:5月19日(金)・5月20日(土)


 第1日 5月19日(金) 浦和ロイヤルパインズホテル

◇記念茶会
 大会初日の、5月19日金曜日。初夏を思わせるお天気日和となった朝、横浜から通勤ラッシュの電車に揺られ、JR南浦和駅まで1時間チョットで着きました。駅には埼玉県支部の方々がお迎えと誘導に立たれ、バス乗り場から数分で会場である、浦和ロイヤルパインズホテルに到着しました。
 記念茶会が、9時から14時まで同ホテル4階の宴会場を使用され、濃茶席・薄茶席・立礼席・点心席が設けられ、受付順にプラカードを持った係員の先導で、ホテル内のフロアーを移動。お席は、それぞれに埼玉らしい郷土色溢れた、お道具組とお菓子のおもてなしを受けました。

◇懇親会
 17時30分から同ホテルで、先ほどまで使用されていたお茶席を改装された懇親会場には、坐忘斎家元、千容子家元夫人、千敬史様、千万紀子様、伊住公一朗様、伊住禮次朗様、大谷宗裕様が参席され、また、関東第二及び関東第三地区の正副支部長、幹事長等々500人余りと大勢の方々が一同に会し、会食には支部役員の方々が参会者のためにとお心配りいただいたメニューで、和気あいあいと歓談しながら頂戴しました。

 第2日 5月20日(土) さいたま市文化センター

◇大会式典
 翌20日土曜日。会場を、さいたま市文化センター(最寄り駅:JR南浦和駅)に移し、お呈茶、青年部のつどい、準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどいが行われた後に、13時から大会式典が開幕。第一部のお茶湯の儀に続き、第二部・式典では主催者を代表し、森田均大会会長(関東第二地区地区長)と岡田伸浩関東第三地区副地区長が挨拶。続いて田中作次大会委員長挨拶に続いて、本大会を記念して上田清司埼玉県県知事と遠藤さいたま市副市長に寄付金が贈呈されました。お家元のご挨拶に続き、上田県知事と遠藤さいたま市副市長が祝辞を述べ、次回大会を主管する関東第三地区小田原支部の飯沼寛雄支部長が次回大会への抱負を述べられました。第三部・表彰会では、淡交フェローはじめ各部門の表彰者にお家元が手ずから賞状を渡されました。
 そして本大会での特別講演では、お家元は先々代から行われている地区大会でのお茶湯の儀について経緯とお茶湯の儀でご自身が手順を覚えているから大丈夫と思い失敗したことを例えに、お茶湯の儀で使用する点前道具はその場所によりそれぞれに異なること。その用意された点前道具により所作も違うことをお話しになられ、お道具の扱いは頭で覚えるのではなく何度も何度も反復練習や場数を踏んで身につくもの。順番を踏んで、自分の体に馴染ませることにより体が自然に動く。基本の点前から順番に、反復練習を重ねることにより働きが出来、復習することによって応用力がつくとお話になられ、私達にとって教訓となるお話を伺うことができました。
 最後に、人の世は仮住まい。仮住まいの中で、次の人達がそこに腰をおろしやすいように、住んでいる地域で気を配っていただき次の世代に橋渡しをと結ばれました。


   


「写真提供:淡交社」 
  




 平成29年春季茶会

日 時:平成29年4月23日(日)
場 所:三溪園


 藤の花も咲き始め、うららかな春の日差しが心地よい4月23日、三溪園の白雲邸と鶴翔閣において横浜支部主催の春季茶会が行われました。
 白雲邸の濃茶席を飯田宗舟先生が担当され、軸は中国最古の詩篇、詩経の「壽考維祺(壽考、維れ祺なり)」で、“長寿は幸福であるということ“と、ご自身の今の心境とお心入れの道具に纏わる思い出話で席中は終始和やかな雰囲気に包まれていました。
 鶴翔閣では、薄茶席が二席。その内の一つ、宇井宗恵先生のお席は、端午の節句を寿ぐ華やかな設えで、井口海仙好の尚武棚と黄交趾荒磯水指。点前の最後には、水指の蓋の上に黒地の帛紗で折った兜を飾るなど粋な演出がお客様を楽しませていました。青年部席は、東日本大震災や熊本地震の復興をテーマにした席作りで、待合に掛けられた色紙は、版画作家の西松幹浩氏が熊本地震の後、何もやる気が起きない状態でいたところ、横浜青年部からの依頼が仕事を再開するきっかけとなった作品だそうで、その中に描かれた大きな瞳の猫の絵と「君今何処」という言葉に胸が締めつけられる思いがしました。床の扇面は坐忘斎御家元ご染筆の「雲去青山露(雲去りて青山あらわる)」を掛け、東北や熊本の一日も早い復興を願う気持ちが強く伝わって来ました。
                            文・写真 高橋 宗康

※ 会記は、6月発行予定の「松籟」に掲載いたしますことを申し添えます。

      
     





 平成29年初茶会

日 時:平成29年1月29日(日)
場 所:三溪園 鶴翔閣


 新春万福を祈念して、冬晴れの1月29日、三溪園鶴翔閣にて約280名のお客様にご参会いただき、横浜支部恒例の初茶会が賑やかに執り行われました。
 濃茶席にて、今回、都合で出席が叶わなかった岡田支部長に代わり田村副支部長と若林幹事長、古屋、平泉、田久保、岡部各副幹事長が年頭のご挨拶を致しました。
 濃茶席は、櫻庭宗宏業躰が今年もお元気なお姿で席主をされ、床には「百雑砕(ひゃくざっさい)」が掛けられました。心の中に浮かぶ百もの雑念を粉々に打ち砕いていくという禅語で、それは、とても厳しい言葉です。一方、干支にちなんだ香合は、夜の悪霊を払い、朝の訪れと共に好機と幸運の到来を告げる鶏、紅毛写の鶏つまみ捻梅香合で、櫻庭先生から会員に向けて年の初めに気の引き締まる、そして、温かい励ましと希望の光を示していただいたお席でした。
 その後の福引では、番号の読み上げがある度に、あちらこちらで大きな歓声と拍手が起こり、たくさんの笑顔で会場は大いに盛り上がっていました。
 薄茶席は、「江戸の茶遊び」をテーマに、粋で楽しい道具組と水屋に菓子職人が詰め、その場で作った出来立ての菓子をお出しするという席主の心入れにお客様はとても喜んでおられました。
 新しい年を寿ぐ素晴らしい一日となりました。
                           文・写真 高橋 宗康


    
     「濃茶席の床」            「濃茶席会記」
 
     「年頭のご挨拶」              「薄茶席」

     



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