令和元年 横浜支部秋季茶会

日 時:令和元年10月27日(日)
場 所:三溪園 (白雲邸・鶴翔閣)


 時折薄日のさす秋曇りの10月27日、三溪園において250余名のお客様をお迎えして横浜支部秋季茶会を開催しました。白雲邸の濃茶席は石井宗美先生、鶴翔閣の薄茶二席は關宗一先生と学校茶道(横浜市立大学)が担当しました。

 石井先生の濃茶席はいずれも格式のあるお道具で、床には(竹密にして流水の過ぐるを妨げず、山高くして豈に白雲の飛ぶを礙げんや。)の上の句「竹密不妨流水過」を掛け、様々な時代にあっても今私たちが受け継いできた大切な文化をサラサラと水が流れるように、ふんわりと雲が流れていくように、静かに、しかし、脈々と確かに次の時代に繋いでいきたいですねと皆さんに語り掛けているお席でした。

 薄茶席の關先生は、横浜青年会議所の茶道同好会しびれ会の会長を卒業された折、鵬雲斎大宗匠より記念に頂戴し大切にしてこられた軸「松菊萬年歓」を床に掛け、ご自身が2年をかけて全国を巡った神社の御朱印を貼って作ったという風炉先を寄付きに飾り、席中は旭光照波の意匠を表したという旭棚を使って、この度の天皇陛下御即位を祝す席とされました。

 学茶席は、いずれも歴代の家元や作家の若いころの作品を使って設えを考えたとのこと。淡々斎の前号である玄句斎(21歳)のときに初めて手作りしたという茶杓を使ってお茶を点て、お客様にお届けする。学生の皆さんのその手を通して当時の溢れるエネルギー、そして、一生懸命に打ち込む清々しい気持ちがお客様一人ひとりにしっかりと伝わったのではないかと感じさせる席でした。



      
     



 はじめての茶道体験  ~お抹茶を点ててみよう!~

日 時:令和元年8月16日(日)
場 所:三溪園 鶴翔閣


 三溪園主催の夏休み企画「はじめての茶道体験、お抹茶を点ててみよう!」が8月16日(日)に鶴翔閣茶の間棟で行われました。床は、紫野徳禅寺了庵老師の「魚樵水底涼」、蓮の実が青々しい茎に葉が一枚を鯉耳付の花入に入れ、紫の帛紗上の緋扇貝の香合が夏の設えを感じさせました。
 青年部のお点前さんが「薄茶一服差し上げます。」と盆略点前が始まりました。
建物を見学して入って来られたお客様方は私たちが点てたお茶を一服召し上がった後、説明を聞きながら茶筅を振ってご自服! 皆様、初めての体験に笑顔で帰って行かれるのが印象的でした。
日本文化を知って欲しいとの催しの一日。茶道体験を通して122名のお客様に楽しんで参加していただけたこと、お手伝いの私たちも和気藹々と楽しみを分かち合うことができた一日でした。




        
     



 作り物講座 西アフリカの裂地「パーニュ」で作る古帛紗

日 時:令和元年7月21日(日)
場 所:磯子公会堂


 今年8月28日~30日に第7回アフリカ開発会議が横浜で開催されます。
 淡交会横浜支部も交流協力の促進で私たちに身近な古帛紗作りを企画し、30名を超える皆様にご参加いただきました。


    
     



 平成31年 横浜支部春季茶会

日 時:平成31年4月28日(日)
場 所:三溪園 鶴翔閣


 平成最後の日曜日となった四月二十八日、若葉が眩しい三溪園にて横浜支部春季茶会が賑やかに開催されました。
 白雲邸の濃茶席は、細川三斎を始祖とし石と砂の伝統芸術である細川流の盆石もされる芦川宗和先生が担当されました。床には春の訪れを喜ぶ後柏原天皇御宸筆の軸を掛け、目前に控えた改元を祝した趣向に、皆様、しばし時の流れに思いを馳せておられました。
 鶴翔閣の薄茶二席は、如月会と青年部が担当。如月会は横浜支部の役員を卒業された先生方が集う会で、幹事長だった蒔苗宗芳先生の呼び掛けで二月に発足したことから名づけられたとのこと。茶杓の銘「友白髪」とあるように、長く共に歩んでこられたお仲間で持ち寄った数々の道具と、この度、発会二十周年を迎え、記念して作られた三溪園三十景の数茶碗でお客様をもてなされました。青年部席のテーマは、橋をかける、願いをかけるの「かける」で、未来に向けて出港する船に乗り、新しい時代に向けて平和への願いをかけるという思いを込めた席でした。
 点心席を今年から椅子席にすることで、鶴翔閣中庭の眺めが更によくなった中でお食事をしていただけるようになりました。こうして、約二百六十名の参会者を得て執り行われた本茶会は滞りなく終了することができました。



         
     



 平成31年 横浜支部初茶会

日 時:平成31年1月27日(日)
場 所:三溪園 鶴翔閣


 平成31年、己亥歳の新年を寿ぐ横浜支部恒例の初茶会が、1月27日(日)、三溪園・鶴翔閣で行われました。雲ひとつない抜けるような青空の下、約280名の同門社中が参会し華やかな会となりました。
 濃茶席にて岡田支部長が席中の皆様に年頭のご挨拶を申し上げ、田久保新幹事長が、岡部、飯塚、小野澤副幹事長を紹介して新体制となったことをご報告いたしました。その後、加藤宗雄業躰の初炭、濃茶と続き、床に今年8回り目の干支となる鵬雲斎大宗匠ご染筆「白鶴舞若松」、また、二千年の時を経て黒色に変化したという老鶴、「玄鶴」の銘を持つ竹一重切の花入を荘って親、子、孫へと続く宗家三代への想いと裏千家の益々の繁栄を皆様と共に願い、祝したいというお気持ちの込められた設えでした。その後、歓声と拍手、笑い声に満ちた福引で参会者に福が届けられました。
 薄茶席を担当した岡部宗喜副幹事長は、坐忘斎家元ご染筆で長寿を願う古い漢詩の「福東海寿南山」を床に掛け、銘「八千代」の茶杓で横浜支部が大きく羽ばたき、実り多き年となるようにと願う新春を寿ぐに相応しい席でお客様をお迎えしました。



      
     「薄茶席の床」              「薄茶席」
 
    





Copyright (C) 2002 Tankokai Yokohama