裏千家若宗匠格式奉告

 令和2年10月13日、明治神宮鎮座百年大祭と時を同じくして千敬史様の裏千家若宗匠格式奉告および格式披露茶会が執り行われました。奉告ならびに献茶式は彬子女王殿下のご臨席のもと御社殿において報鼓の音の後、祝詞奏上、御菓子を神前に奉り、若宗匠のご奉仕による献茶の儀に入ります。先ず濃茶を奉奠、次に薄茶を奉奠して献茶の儀が終了しました。
 去る8日に宗家利休御祖堂にて若宗匠格式宣誓式が古式に則り行われ、九条道成様より斎号を賜りました。これより後は、丹心斎千宗史若宗匠となられます。京都では雨模様だったそうですが明治神宮は、秋晴れの清々しいお天気で日があたると汗ばむような気温の中で献茶式の点前が始まるとお家元も大宗匠も本当に嬉しそうなご様子で一つ一つの所作を見ておられました。
 披露茶会は、今日庵席、老分席、業躰部席、関東第一地区席、青年部全国委員会席の五席でした。今日庵席では、若宗匠の点前、伊住禮次朗様の半東で若いお二人の掛け合いのお話でこれからの裏千家が益々隆盛である事を感じました。今日この日、お家元、大宗匠、若宗匠の裏千家三代のお元気なご様子を拝することができましたこと、とても嬉しく思いました。
田久保 宗穂



  





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