事業部旅行に参加して

日 時:平成19年11月3日・4日
投稿者:

 11月3日〜4日、秋晴れの新横浜駅に参加者38名が集合、新幹線で一路名古屋
へと出発。最初に訪れたのが昭和美術館。閑静な住宅地にあり中に入ると展示館、庭
園は池を中心に自然林をいかした侘びさびの風情があり、今回特別に非公開になって
いる茶室「捻駕籠の席」に入ることができました。
 午後から有楽苑に国宝茶席3名席の1つ「如庵」を訪れました。普段は公開される
ことない内部に入れていただき、2畳半台目で、斜めの壁、古暦を腰貼りにした暦貼
り、有楽窓と呼ばれる窓、躙口の位置等独特の世界を体験してきました。
 翌日も天気に恵まれ、徳川美術館の徳川茶会。本席「餘芳軒」副席「山ノ茶屋」「
宝善亭」といつもは美術館のガラス越でしか見ることができないお道具を目の前で見
て、触ることができ、時の重さを感じるお茶会でした。
 最後に桑山美術館に寄り、充実した思い出を持って帰って来ました。


 

 夏休み茶道体験教室

日 時:平成19年7月23〜26日
場 所:なつかし公園(旧柳下邸)
投稿者:及川 宗豊

 酷暑と言われた7月23、24、25、26日の4日間、夏休み茶道体験教室が、なつかし公園(旧柳下邸)で開かれました。根岸小学校1年から6年まで100数名の子供達が参加しました。
 嶋村宗要先生、堀越先生(学校)ほか2名の指導のもとで茶道教室が始りました。 指導に従って席入り、床の間を拝見して着座、先生の挨拶のあと、ひざ前16目あけての言葉にいっせいにたたみ目を数え始めます。その声はまるで潮騒のようで4日間続きました。お菓子の食べ方、お茶の飲み方などを習います。日常生活がすっかり洋風化され果たして正座出来るか懸念もありましたが全員最後まで正座することが出来ました。3日目になるとお運びを手伝ったり茶筅を振りたいとの希望者も出たり、お茶を飲む子がいないというハプニングもありました。緊張していた子供達も日に日に打ちとけ和気あいあいのうちに4日間が終わりました。茶道教室に参加した中から1人でも多くの子供達がより深く茶道に興味を持つことを願ってやみません。
 この企画をして下さった学校に感謝し、また、大勢の子供達に出会えたことはうれしい限りです。


 大宗匠ポーランドご訪問

日 時:平成19年6月
場 所:ポーランド
投稿者:随行団 本田 宗節

 日本とポーランド国交回復50周年の記念すべき年、茶道の会発足という慶事に際し、随行一同、心を一つにしての出発でした。最初の会場であるワルシャワ大学の講堂では、和服姿の学生達が立礼席で甲斐甲斐しく働き、大宗匠をお迎えし、緊張の中にも一_一_笑顔で心からのおもてなしをする姿には感動した。続いて行われた大宗匠の記念講演では、デモンストレーションの解説を交えながら、茶道文化について説かれ、ポーランド語と流暢な日本語を駆使しての同時通訳は素晴らしく、聴衆も活発な質疑応答で他国の文化を理解しようとする熱意が伝わってきた。次の訪問地クラクフは、まさに中世にタイム・スリップした様な、当時のままのお城や市街が保存された自然の美しい街だった。この地で初のお献茶が行われた。”聖マリア教会”は、ヨーロッパでも屈指の彫刻の見事なゴシック式の建物で、荘厳なミサとお献茶が一体となり、参列者全員の平和への祈りが教会の光の中に溢れた。最終日、国立日本美術センターに於ける協会発会式では、親睦の茶会が和やかに開催され、大学の学生達と協力して楽しく呈茶をすることができた。懇親会では、祝賀の気がみなぎり、大宗匠も大勢の参会者の皆様をもてなされ、この地で30年という長きにわたり、茶道の指導を続けてこられた山口宗悦先生をはじめ、協力してこられた先生方を優しく労われた。平和の使として、お茶の心を伝え続け、国際理解を深めていらした大宗匠の情熱と、ポーランドの方々の日本文化を大切に学ぶ心を肌で感じ、ともに茶道を学べる幸せを心から感謝した訪問でした。


 

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