「UK」古希の茶会

日 時:平成20年9月
場 所:イギリス
投稿者:藤好英子

 人生10年一区切り、と云う例えの通り、アッと云う間の60歳は、ちょうど10年前、三渓園雪の茶会でした。席入り券と引き換えに、色紙にサインを戴き、それは私にとって、今後社会に対する恩返しの見張り番として、今でも輝いているのです。それから10年の今年、古希の茶会を海外で、と思い立ち、友人であるUIAの会員、東京在住の小林様、ロンドンに住む息子の協力を得て、裏千家ロンドン支局長である木村様と、6月に東京でお会いすることが出来ました。今正に木村様も、日英国交150周年記念行事として、京都の釜師、佐々木彦兵衛氏の講演、プラス大英博物館での茶会をお考えでいらっしゃった所へ、私が茶会希望を名のり、渡りに舟、と木村様は思われたそうです。早速私は私の社中5人、小林様は12人の人数をUIA有志として。
 9月26日(金)大英博物館(「和英庵」ここは裏千家が寄贈された3畳台目席)でのデモンストレーション。大英博物館ホールでの立礼席。立礼席の集客はインターネットで、木村様が中心となり、ロンドン支局員やミドリ会の方々が、設営、裏方を御担当下さいました。私ども7名は、好天の当日、11時に和英庵へ集合、4人組のローテーションで、和英庵のデモンストレーション、そしてホール立礼席では、1回、60名の合計5回の呈茶をさせて頂きました。その間、彦兵衛氏の講演会場にも、スライドして1日を目一杯、意義深く過ごさせて頂きました。又9月24、25日は、ケンブリッジフィッツヴィリアムミュージアムで、伊織の菓子で約100人の人に茶菓を楽しんで頂きました。
 帰国して半月後、イギリスのチャールズ皇太子、カミラ夫人が日英国交150周年
を記念し、皇居をお訪いされたニュースを目にし、木村様のお力添えで、裏千家のお
茶をロンドン、ケンブリッジの400人以上に楽しんで頂けましたことと信じられる
古希の年のイベントとなりました。


 

 洒凡青年部茶会

日 時:平成20年10月5日(日)
場 所:総持寺
投稿者:中山宗

 10月5日(日)、副幹事長全田宗正先生とご一緒して洒凡青年部の茶会に伺いました。恒例となった総持寺での茶会です。
 広い境内を抜け紫雲台で受付を済ませます。まず案内されたのは香煎席です。大宗匠色紙「一わんからピースフルネス」が掛けられた室内には5つのテーブル席が! 中国、インド、オーストラリア、イタリアそして日本の国旗が飾られています。私達はイタリア席でアルバ産チョコレート菓子と珍しいイタリアの麦茶を頂きました。他の席はどんな茶と菓子だったのでしょうか?
 続いて長い廊下を進み待鳳館の濃茶席へ。寄付入口には吊雛が飾られています。柳川の吊雛で青年部とOBの一層の成長を願い飾ったそうです。本席は若宗匠時代のお家元染筆「無事是貴人」が掛けられ、長板総飾り(陶漆皆具)での持て成し。違い棚には、十二支の干支香合。OBらしい落ち着いた席でした。再び紫雲台に戻り薄茶席です。床は大宗匠とお家元の合筆「和気生万福」、床脇には米に籠のわなが飾られています。ふと見ると香合はふくら雀でした。随所にテーマ「相生」が感じられる席でした。何より洒凡らしかったのは香煎席であったように思います。最後に三松閣で精進料理を頂きました。
 人と人との繋がりに感謝しながら心満たされた1日となりました。


 

 第99回戦没者慰霊茶会(神奈川県戦没者慰霊堂奉賛会)

日 時:平成20年6月1日(日)
投稿者:清水宗礼

 6月1日、さわやかな晴天に恵まれ、第99回戦没者慰霊茶会が開催されました。
9時30分より式典が始まり、先ず奉賛会副会長の山本宗妙先生、遺族会会長のご挨
拶があり、続いて代表者ならびにお席持ちの先生方の献花式が行われました。更に裏
千家お家元ご名代の泉本宗悠先生ご奉仕の献茶式を拝見しまして、そのお人柄をうか
がえるお点前に感動致しました。先生は奈良よりお出まし頂き、初めての事なので淡
交会横浜支部幹事長鈴木宗徹先生がお付添いされました。
 式典の際遺族会会長のお言葉の中に、戦死して逝く兵隊さん達の「水!水!」と水
を欲しくて死んでいったお話になりますと、必ず言葉を詰らせて涙声になられるのが
強く印象に残り、純粋に国を思い、戦死されていった多くの戦没者に対して、胸のつ
まる思いで聞いておりました。
 戦時、まだ女学生でした私も、あの痛ましい時代を決して忘れる事は出来ません。
最近は戦争を知らない人達が多くなり、この慰霊茶会をどのように受け止めておられ
るのでしょうか?現代の平和な時代にどっぷりとつかっている私達ですが、この一時
だけでも戦没者を偲び、感謝の心を持って、一碗を手にして頂きたいものと願ってお
ります。
 私が言うのも聊かおこがましいと存じますが、この慰霊茶会は昭和34年に県下の
茶道教授有志の方々のご協力の下に奉賛会が設立されました。以後毎年慰霊観桜会や
神奈川県戦没者追悼式での呈茶。更に春、秋、各流派による御霊を慰霊するための献
茶及び茶会が催されております。献茶式にはお家元ご名代の業躰先生がご奉仕下さっ
ております。鵬雲斎大宗匠のご奉仕による献茶式が執り行われたこともあったとのこ
とです。
当時若かった私も今では高齢者となりましたが、その年月の流れの中に、今は亡き
多くの先生方がご奉仕されていたお姿を思い浮かべております。


 

 茶の湯インターナショナル例会に参加して

日 時:平成20年5月27日(火)
場 所:開東閣(旧岩崎家別邸)
投稿者:中戸川 宗志

 この度国際茶道文化協会より坐忘斎お家元のご裁可を頂き如月会が茶席を担当させ
ていただきました。各国大使を迎え国際交流の一日お茶をさし上げる場を頂き一同感
謝の心でお持て成し致しました。
  東京品川の岩崎家別邸開東閣はエリザベス王朝様式の石造りです。静嘉堂文庫から移築された名席「釣月庵」と本館広間の立礼席で楽しんで頂く趣向でございました。暑い日射でしたが湿度が低く爽やかでした。お客様の美しい着物姿がお席や広い庭園に映えておりました。陽の当るところから赤く変色していくチャールストンという名のバラが可憐でした。シックなシャンデリヤが大広間に落ち着いた雰囲気をかもし出していました。藤棚の向こうの竹と焼き杉を組んだ匠の技を見る門を潜り、大樹の下を行くと釣月庵の屋根の上の若楓がゆれて迎えてくれます。ベルギー大使夫人・友人・ポーランド大使夫人の方々がロビーの小野小町の押絵に見入っておられました。お点前をご覧になって、「おもてなしの心の奥深さに日本文化の素晴らしさが好きです」とおっしゃっていました。国際交流会には毎年出席しておられるとのこと「お抹茶とお菓子のハーモニーが大好き」と申され又細かい泡を点てる技などにも興味を示され率直なご感想を伺うことが出来ました。横浜三渓園には訪れたことがないとのことでしたのでお勧めしてお別れしました。




 

 茶立会in座間

日 時:平成20年4月12日(土)
投稿者:中山宗

 自衛隊座間分屯地をご存知でしょうか? 今年一月、分屯地に裏千家同好会“茶立会”が発足しました。代表の深田尚則利陸上自衛隊分屯地司令はじめ現役自衛官と中川同友会会長の10余名が、横浜支部幹事の座間宗義氏の指導の元、精進されています。4月12日(土)、初めて茶会を開くとことで伺いました。分屯地の会場は何も無い芝生です!大丈夫?と心配でしたが、流石です!皆さん設営はお手の物、あっという間に茶席、水屋が出現しました。御園に扇面「無事是貴人」、能面が飾られ、茶席一面に桜の花弁がまかれ桜祭りの趣向です。茶会が始まりました。お客様は在日米軍の大佐とご家族です。この日の為、猛特訓されたそうです。皆さんの茶に対する真剣な気持ちが伝わって来ます。どのお客様も喜んでいました。
 茶会の様子は在日米軍のTV局で放送され大反響だったそうです。また、六月には宗家を訪問されるそうです。


 

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