鎌倉・大本山建長寺の四つ頭茶会

場 所: 鎌倉・大本山建長寺
日 時: 2013年10月24日(木)

 去る、10月24日(木)建長寺を訪れました。二つの大きな台風が近づいていて天候が心配されましたが、午前中は薄日も射し、午後に降り始めた小雨も、晩秋の風情に趣を添えていました。
 龍王殿(方丈)での本席・四つ頭の式は、中国の宗・元時代、禅院で行われた茶礼作法が、鎌倉時代に我が国に禅と共に伝えられた厳粛な礼法だそうです。香で清められた方丈で、粛々と執り行われる儀式は、心地よい緊張感と楽しさで、あっと言う間のひと時でした。菓子として頂戴した、蒟蒻の美味しかった事も忘れられません。淡交会鎌倉支部席では、「幽香満坐清」(坐忘斎お家元筆)のお軸が掛り、御心づくしの17種もの秋草がたっぷりと、淡々斎お好みの宝珠籠に活けられていました。香合には、付け干香。点前座は、中置というおもてなしでした。
 その他、学茶と青年部の合同席は、春秋棚で立礼席。法堂では中国茶席(中国泡茶道篁峰会)もあり、また一味違う中国の紅茶を堪能しました。点心は、鎌倉鉢の木のお弁当に、建長寺が発祥の精進料理といわれる「けんちん汁」。(建長寺の修行僧が作っていたため、建長汁がなまって、けんちん汁になったとも言われています。)
                                   横溝宗理







 龍村美術織物創業120年記念展「龍村平蔵時を織る」開催される

 平成25年5月24日から6月4日まで、横浜高島屋の特設会場にて、京都の老舗「(株)龍村美術織物」の明治以来120年の、龍村平蔵氏四代にわたる、さながら古今の織物史を紐解く展示会が催されました。中でも圧巻であったのは、正倉院宝物の端切れや西域西夏王国のミイラの顔を覆っていたとされる端切れをもとに、朱や黄の色鮮やかな当時の職布がタペストリーとして龍村氏の手で復元され、会場のため息を誘っていたことです。そのほか古代裂を反物に織り上げて、数々の茶入れの仕覆や袱紗の素材として現代によみがえらせ、また江戸期の丸帯や打掛け、能装束の厚板など、復元展示は多岐にわたっていて奥深い織物の世界を観るものに感じさせるものでした。


 




 パナソニック 汐留ミュージアム

日 時:2013年4月14日(日)
場 所:パナソニック 汐留ミュージアム

 横浜支部のホームページで美術館案内を見た友人に誘われて、パナソニック汐留ミュージアム「幸之助と伝統工芸」展を見に行きました。四十歳を過ぎてから裏千家茶道の世界に入ったという松下幸之助氏と茶道とのかかわりを初めて知りました。対談の録音を聞き、「お茶をやる人は、本当は素直な心にならんといけんわけです。」という言葉が印象的でした。私心なく物事をあるがままに見ようとする心、その心で選ばれた作品を鑑賞しました。また、『ものづくりの心』を未来に伝えていきたい、と伝統工芸を見守り育てるその方法にも興味を持ちました。今までの美術展とは違う視点から作品に近付けたような感じがします。素敵な美術展を紹介していただき、充実した一日を過ごしました。
                                  矢部 貴子


 




 三溪園「観桜の夕べ」と呈茶

日 時:2013年4月6日(土)
場 所:三渓園

 裏千家淡交会横浜支部では、本牧の三溪園で園内の望塔亭に於いて毎月1日から16日までお呈茶をさせていただいております。去る4月6日(土)は折から観桜の季節に当たり、青年部時代の友人とともに久しぶりにお呈茶をさせていただきました。
 この日は、夕方から園内がライトアップされる「観桜の夕べ」が開催されていた期間中で、本来なら昼間だけでなくその風情ある夜桜を楽しもうと、普段よりももっとたくさんのお客様が三溪園を訪れていらっしゃるはずでした。ところが、生憎、春の嵐の不安定なお天気となってしまい、お越しいただいたお客様の数は70名ほど。その内、外国からのお客様が4カ国10名ほどでした。
 「雨に濡れる三溪園も素敵!」とお茶碗を手にゆったりと過ごしていらっしゃるご夫婦や、お点前を見て昔を懐かしむお年寄りの方々、特に、初めてお点前にチャレンジした外国の方は、一生懸命に茶筅を振り、そのお茶をお友達が両手で押しいただいて美味しそうに飲まれるなど、微笑ましい光景がたくさんありました。
こうして一盌のお茶を通して、様々な方々と繋がることができるひと時を得ました。 ひとり一人のお客様に真剣に向き合うことができたのは、この桜の季節の春の嵐のお陰だったようです。
 改めて本来の「おもてなし」の気持ちを思い出させていただく、私にとって貴重な一日となりました。
                                 髙橋 宗康


 




 伊勢山皇大神宮の初詣で

日 時:2013年1月3日(木)
場 所:伊勢山皇大神宮

 本年早々に、淡交会横浜支部事務所が二俣川から桜木町の最寄りに移転しました。この機縁に長年の宿願でもあった横浜総鎮守とされる、野毛山の伊勢山皇大神宮の初詣でに行って来ました。
明治3年に、三重の伊勢神宮より分霊した天照大神をご祭神とすることから、本宮は関東のお伊勢さんとして、また隣接の掃部山公園と並ぶ桜の名所としても広く横浜市民に親しまれています。
したがって皇室とも縁が深く、宮中の祭礼に合わせて毎年の神事が執り行われるほどです。今年は伊勢神宮の式年遷宮に当たる年でもあり、数々の不景気を払う祭事が予定されています。
 穏やかな晴天が続いたお正月でしたが、本殿に至る表参道には長蛇の列で、ようやくの思いで神前に進み、我が家の安全と息災を祈念しました。
                            広報委員会 藤田宗憲


 




 毎年、元旦を三渓園呈茶で

日 時:2013年1月1日(祝・火)
場 所:三渓園

 穏やかな元旦を迎え年ました。
年の初めに三渓園呈茶席を六年間担当させて頂いております事に感謝しております。
お客様はお茶が初めての方が多く、抹茶を頂く事に戸惑いながら一服を楽しまれています。
一期一会の精神で楽しくお話をしながら体験をして頂いてます、お茶を点てる事によって亭主と客との思いやりが生まれ、挨拶の言葉にお互い照れながら臨む姿は茶道の素晴らしさを改めて感じております
中国の女性お二人がホームステイ先の方に着物を着せて頂き日本語も勉強しているとの事で熱心に質問をしてこられ茶道に興味を持っていました。
私達も一生懸命、説明させて頂き、大変な一日でしたが幸せでした。
                                 嶋村 宗要


 






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