平成30年6月12日・13日
場 所: 石川県金沢市
〇一日目 宮﨑寒雉釜、玉泉院丸庭園・金沢城公園、
月心寺(本堂・茶室、仙叟宗室墓参)
〇二日目 大樋美術館、村田百川工房(漆器蒔絵体験)
どんよりした雲間より時折陽が差し、又霧雨が。
その様な天気の中、6月12日。寒雉工房に伺い、御本人様より「お釜にはそれはそれは薄く漆が塗られており、こすったりしてはだめです。」又「大事に扱えば数百年も保ちますよ。」と見学した折にお話を伺いました。
昼食後、仙叟宗室様のお墓があります「月心寺」に向かいお寺の門を潜り、雨で洗われた飛び石を伝い、まるでお茶事に向かう心境で、そこは清らかな空間でしてお墓を管理されていらっしゃる方々のお気持ちそのままの清々しい心地。入口の辞世の句碑には、「虚空めが虚空に乗りて 出でたてば いまつきかえす明方の鐘」と刻まれており、又お茶室「直心庵」の扁額は、淡々斎のお筆。洞床、四畳台目、逆勝手、貴人口のみ竹の中柱は美しく輝き玄々斎の赤筆で「直なるを心に立つる中柱 なかなか規距は節にこもれり」。
様々な体験をさせて下さり感謝申し上げます。
文:濱口 宗津
6月12日~13日の二日間に渡る研修旅行に参加致しました。初めは寒雉釜工房見学でした。私達は金沢に着いてすぐの訪問先であり、また、去年講演会に横浜に来てくださったという御縁もあり、皆活発に先生に質問をなさっていました。床には、焼き飯釜等歴代の釜が荘られており、間近で拝見させて頂きました。工房見学、呈茶も美味しく頂き、充実した時間を過ごすことが出来ました。その後、金沢城公園散策、月心寺にて墓参り、茶室を見学してこの日を終えました。
2日目は、村田百川工房にて漆器蒔絵体験をしました。初めに考えた図案を紙に書き、それを鉛筆で盆に写します。その上から色のついた漆をなぞります。楓をなぞる方もいました。先生から一人一人にアドバイスを頂き仕上げました。後は、乾くのを待つだけで出来上がりが楽しみです。その後、大樋美術館を見学し金沢を後にしました。
今回の旅でおもてなしの心と伝統を大切にする金沢の方々に感銘を受け、また訪れてみたくなりました。有意義な二日間を過ごさせて頂き、この旅の各関係者の方々に感謝し、御礼申し上げます。
文:早川 宗薫
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