秋期研修旅行

場 所:伊東
日 時:11月8日(火)・9日(水)

絶好の観光日和に恵まれました11月8日(火)、9日(水)と秋期研修旅行に参加致しました。初日は、聚光院伊東別院を訪ねました。ここは、1997年に岡崎重代女史が亡き夫福聚院廣徳義照居士の追善と仏門興隆、世界平和を祈念して寛海和尚との勝縁によって創建、寄進されたものです。千住博画伯(ニューヨーク在住)により寄進されました襖絵「水の森」「砂漠」「雲龍」「波」「滝」、禅堂、表千家茶室「残月亭」、三畳台目席「閑隠席」等ゆっくりと説明を伺いながら見学致しました。方丈の中央にあります本堂には、お釈迦様、その横に達磨様、利休様の座像などが祭られており、毎朝読経が行われているそうです。本堂の前で、「葦葉達磨」「隻履達磨」「面壁九年」等興味深いお話も頂戴致しました。心洗われたような清清しい一時でございました。その夜は、今井浜まで足を伸ばし、温泉でくつろぎの一夜を過ごしました。翌日も気持ちよく晴れ渡り、宿の前の海から昇る朝日の美しさは忘れられません。天城の踊り子街道を散策し帰路に着きました。時間的にもゆとりのあるスケジュールで、参加された方々から「本当にゆっくりと贅沢な時間を楽しめました」というような声をたくさん寄せていただきました。


 

 第26回学校茶道研修茶会

場 所:かながわ平和祈念館
日 時:7月31日(日)

夏本番の暑さを迎えた7月31日(日)、「第26回学校茶道研修茶会」が上大岡の
かながわ平和祈念館で行われました。今年は、私立昭和大学保健医療学部・県立横浜平沼高等学校・私立関東学院六浦中、高等学校の3校の生徒が日頃の稽古の成果を発表致しました。

☆ 私立昭和大学保健医療学部
茶箱の点前を初めて体験しました。大変興味深いものでした。今回は茶箱を学生のオリジナルで、ダンボールと千代紙で作成しました。手作りの茶箱でお迎えしたお客様方に、学生なりにおもてなしできたと実感しました。          Y.S.

私は、今回の茶会が大勢の方達の前で点前をする初めての機会でしたので、大変緊張しました。それでも、練習してきたことを想起しながら心を込めて点前することができました。今回の茶会では、茶箱「和敬点前」を本勝手・逆勝手で同時に進めるという形式で行われました。ペア同士の練習も必要で初めはとまどうことも多くありましたが、私にとって大変貴重な経験となりました。今回不十分であった点は、次回に活かし日々稽古に精進しようと思います。                S.A.

今回の茶会によって部員同士の絆がより深まったと思うので、良かったです。個人的には、初めての茶箱、初めての逆勝手でとても不安でしたが、ペアの本勝手の人が上手く支えてくれたので、無事に点前できたように思います。本勝手と逆勝手の点前を合わせるのは難しかったですが、一人で点前をするよりも、二人での点前で心強かったです。                              H.Y.

今回自分達でお客様に喜んでいただけるように計画し、準備する中で、おもてなしの心の大切さを学ぶ事ができました。また、部活内の団結が強まり、茶会に参加してよかったと心から思いました。                     T.T.

茶会に一度しか参加したことのない私は、今回とても緊張してしまいました。身体も心も緊張してしまって、人前で点前をする難しさを感じました。反省は次から次へとたくさんありますが、このような機会に参加できて、とても良い経験になりました。お茶についてたくさん知りたいと思っています。            A.K.

初めての経験で大変なこともありましたが、お客様からの「ありがとう」「おいしかったです」の言葉を聞き、私共の“まごころ”が伝わったのかと思えば、大変嬉しく感じられます。充実感と達成感でいっぱいになった今回の思い出を抱え、次回の茶会に臨みたいと思います。                      H.K.

☆ 県立横浜平沼高等学校
今回の茶会は私達にとって、とても大きなイベントでした。今までの練習の成果が出せるように、そして、お客様においしいお茶を楽しんでいただけるように、頑張ってきました。練習を始めた頃は、本当に私達に茶会ができるのか心配になることもありました。点前をなかなか覚えられなかったり、お茶を上手に点てられなかったり、焦ってしまうこともありましたが、先生がとても丁寧に指導してくださったので不安もなくなり、どんどん練習が楽しくなりました。自分は部長としてみんなをまとめられるだろうか、茶会を成功させることができるだろうかと心配ばかりしていましたが、明るい仲間達、先輩方、そして先生に支えられて今回の茶会ができました。当日は朝早くから休む暇なく動き回りました。家に帰ってからどっと疲れが出てしまいましたが、茶会の最中は疲れたとか大変だという気持ちより、緊張の方が勝っていました。いつ、どんなことが起きても、きちんと対応しなくてはいけないという気持ちでいました。実際、いくつか小さなハプニングはありましたが、全員で協力して何とか乗り越えました。今回の茶会で一番嬉しかった事は、お客様に「おいしいお茶でした。」と言われたことです。その言葉を頂いた時は、嬉しくて思わず「やったあ!」と騒いでしまいそうでしたが、声を抑えて皆でひそかに喜びをかみしめていました。今回の茶会を終え、協力する事の大切さを改めて実感しました。   遠藤瑠里子

今回の茶会を通して本当に沢山の事を学びました。茶道の技術面は勿論の事、大勢のお客様に対する礼儀、作法に至るまで改めて考えさせられる茶会でした。そんな中でも、特に今後注意を払わなくてはならないと感じたのは、自分の中で未想定のことが起きても、その場その場で最良の応対を考え、行動しなければならないということです。自分はそのような臨機応変さが欠落していたので反省しています。今はその部分も含めて茶道の作法なのだと考えるようになりました。また、点前に関しては、「間違えてしまった」「上手くできなかった」などの声も聞かれましたが、皆練習の成果を出せたと思います。自分達は、本番までに沢山の練習を積んできました。普段はしないような活動もありましたが、皆真剣に取り組んできました。そんな茶会までのプロセスを大切にしてこれから先も茶道を続けていきたいと思っています。 島崎沙知

☆ ☆ 私立関東学院六浦中・高等学校
この度、夏季研修茶会の一席を持つ事が出来ました事関係各位の皆様に心より感謝申し上げます。学校の文化祭では茶道部の活動を行っておりますが、今回のような校外での席持ちは学校としては久方ぶりのことで、まして生徒は初めてのことでございました。生徒一人一人充分な稽古をしたつもりでしたが、当日の点前など席主として見ておりますと、途中で固まってしまう場面もあり、私は冷や汗のでっぱなしでした。しかし、席を重ねていくうちに、自分達が今、何をしなければならないのかがわかってきたようで、水屋での動きも良くなり、流れるようになってまいりました。顧問の先生方には、席中の整理をお願いし、生徒がどのように動いているかを見ていただきましたが、茶会でのお客様への気配りの大切さを改めて感じとられていたようです。指導する私もまだまだ足りませんが、今回の茶会を通してお茶のすばらしさを感じた生徒も多かったと思います。一人でも多く茶道を続けていく生徒を育てたいと強く思いました。                      (指導者)田久保 宗穂


 

 淡交会横浜支部春季茶会

場 所:三溪園
日 時:4月10日(日)

去る4月10日(日)に開催されました淡交会横浜支部春季茶会で学校茶道席を担当いただきました県立新城高等学校の生徒さんからの感想文です。

春季茶会に参加して
普段の茶道部の活動と違い新鮮でした。普段、人の前でお点前をする機会は、部活動の友人達の前や文化祭にいらしてくださる顔見知りの人、たまたま立ち寄ってくださったお客様の前くらいです。ですので、4月10日のお茶会は、私を含む参加した部員にとっては貴重で、そのうえ、とても良い刺激になりました。お席にいらしてくださったのは、茶の道を極めている方々で、点前を見てくださったその目は、先生とも友人とも違うので、緊張して、集中したお点前をすることができました。自分の普段できないような精一杯のお点前ができ、決してお客様が満足なさったとは限らないけれど、自分自身を高めることができて、嬉しかったです。
                              大嶋 比呂子さん

                 

4月10日に行われた学生茶会。私は、初めての大きなお茶会というものを経験しました。富士見丘高校の方々と交互に亭主・半東を務めるとういう形式だったのですが 一度に席入りなさるお客様は20〜30名ほどで、たくさんの点て出しが必用でした。ひたすらにお茶を点てているか、そのお茶をお運びするか、お茶碗を下げているかという作業ばかり繰り返していたことを覚えています。いざ、自分が点前を務める順番になったとき、始まる前はずっと落ち着かず緊張していました。先生方から「今回のお客様は、皆さんお茶がわかる方々ですよ」と聞かされていましたので、よけいに緊張が高まる一方でした。周りの部員が皆「大丈夫、大丈夫」と励ましてくれる中、出番を迎えました。事実、点前中は、ひたすらにお点前を思い出しながら間違えないように必死だったと思います。点前が終わった時、ものすごくホッとしたのは、今でもはっきり覚えている事の1つです。その日は、朝が早かった事もあって、一日がとても長く、とても疲れた一日でした。でも、このような経験は、この先きっと、あるかないかなので、このような体験をさせていただいた先生方に感謝しています。とても新鮮で、勉強になったと思います。ありがとうございました。
                               高崎 有未さん

                  

三溪園の桜に包まれて、春の暖かさを感じながら三年生になって初めてのお茶会が始まりました。自分の順番が来るまでドキドキしながら水屋のお手伝いです。しかし、お菓子を出すにしても、お茶碗を下げるにしても、いつもしていることなのに、偉い先生方が何人もいらっしゃると思うと緊張してしまって動きがぎこちなく感じられました。何度も何度も、忙しい先生方にお菓子の出し方一つ一つ質問したりしました。どの先生も親切で、丁寧に指導してくださったので、とても仲良くなれたし、気持ちも落ち着いてきた気がしました。そして、いよいよ自分の点前の番になりました。いざとなるとせっかく落ち着いてきたと思っていた気持ちはやはり緊張でいっぱいになってしまいました。お点前が始まりまず心配したのは、手が震えていたので、お道具を落としてしまわないか、順番を間違えてしまわないかということでした。頭の中は、真っ白なのですが、普段の練習の賜物なのか、意外と失敗もせずに無事終える事ができました。終わってみての感想は、まず、動作が速くなっていたし、お点前に必死で、せっかくのお茶の心やお客様の表情も見る事ができず、まだまだだなあと、つくづく感じました。それでも、お客様に「落ち着いた良いお点前でした」と言ってもらえたので、お世辞でも本当にホッとして、心の底から良かったあと思いました。これからも、頑張って稽古をして、心から楽しめるお茶を目指していきたいです。 
                              大貫 久美子さん

                  

尚、小嶋陽子さん、吉田信子さんの感想文は7月10日発行予定の第63号「松籟」に掲載させていただきます。


 

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