学校茶道連絡協議会・夏期研修茶会

場 所:平和祈念館
日 時:7月30日(日)


横浜市立高田中学校
3年 三浦 萌
今回、かながわ平和祈念館で行われた第27回学校茶道研修茶会で初めてお茶会をさせてもらいました。以前、何回か行ってお点前を見ましたが、見るのとおもてなしをするのでは全然違うなと思いました。練習では、上手にできていたところも本番になると頭が真白になってしまい上手くいかない所がありました。本番が始まり、最初はお運びをしました。お菓子を運んで、渡す時に「船」がグラグラして中の金平糖が落ちてしまった時に、「落ち着いてやればきっとできるわよ。」と言っていただいて少し気持ちが楽になりました。大した言葉ではないかもしれないけれど私は、その場の緊張をほぐしてくれる温かい言葉に感じました。そして、私のお点前の順番になり、いつもの練習のように落ち着いてやろうと、さっき言ってもらった言葉を思い出しながらお点前を進めていき、大きな失敗も無くできました。今回のお茶会を通して、お茶の楽しさと人の心の優しさを知ることができ、とてもいい経験になりました。


3年  高橋 彩
初めての本格的なお茶会でおもてなしをする側になって学ぶ事がたくさんありました。4月からお稽古をしてきて最初は全く本番の事なんて考えられなかったけれど、日が近づくにつれ部内がだんだんお茶会モードになっていきました。やっぱり、お点前はいくら練習しても本番はミスがあって「完璧」と言う事がとても難しい事なんだと思いました。一方、半東は本当に臨機応変に動かなくてはいけなくてすごく神経を使いました。思うようにお客様がお菓子を受け取ってくれなかったり、お茶碗を下げるタイミングを逃がしてしまったり・・・お点前以上に緊張しました。お運びは、お菓子を落としてしまったりしたけれど、上手く対応ができてよかったです。みんなお茶碗を楽しんで拝見していて、下げる時に「かわいらしいわね。」とか、「楽しませてもらいました。」など言葉をかけてもらって嬉しかったです。今日の日のために私達はお稽古をし、先生は道具の準備など、他にも手伝ってくれたたくさんの人が関わっていたんだと改めて思いました。当日、始まってしまえばもう勢いであっという間に終わってしまいました。中身が詰まった一日でした。お茶会の一番の楽しさは、本番特有の緊張感とお客さんの反応かなと思いました。この二つは、本番でしか味わえない物だし、なかなかできない経験なのでこの楽しさを忘れないようにしたいです。三年生は十月で引退だけど、いつでもまたお茶会にいけるくらいになっているといいなと思います。一年生は私達がいなくても自分で判断できるようになってほしいです。この経験をいかし、高田祭での発表も頑張りたいと思います。


3年  藤田 奈那
毎年恒例となっているかながわ平和祈念館で行われる研修茶会に今まではお客さんとして行っていたのが、今回は、お点前をする側になり、初めての大きなお茶会ですごい思い出に残りました。いつもお茶会を開く時と少し違った緊張があってトップバッターだとさらに失敗しないかとかのプレッシャーなどがおそいかかってきたかのように本当に心臓がバクバクでした。そして、一回目のお点前で、茶杓を薄器の上に乗せる時など、ものすごく手がブルブル震えてきてびっくりしました。お運びをする時は、すごくせまくて少し困っていたら、たまたま斜め前くらいにいた大学生が気を使ってくれたり話し掛けてくれたりしてすごく嬉しかったです。それに、「お抹茶を出し忘れていてすみません」と謝りに行った時もその人の隣にいた浴衣を着たお兄さんも「平気だよ。これを機に次に生かせばよいんだから。」とか言ってくれてものすごく嬉しかったです。そのとき、人とふれあうのは楽しいなあと思いました。そのお兄さんが言っていたように今回の失敗を次へ生かせればよいと思います。これからも、どんどんいろんな事を体験して失敗をしたら次から生かせるようにしていきたいと思います。でも、失敗しないようにもしなければだめだと思いました。



神奈川県立横浜緑ヶ丘高等学校
1年  美濃部 美幸
私達横浜緑ヶ丘高校茶道部は、7月30日に上大岡の平和祈念館で、お茶席を担当させて頂きました。私達は、昨年「裏千家学校茶道支援事業」の一環で、裏千家御家元様より茶道具一色を寄贈して頂きましたので、そのお披露目を兼ねてのお茶会でした。1年生で、茶道初心者である私にとって、この度のお茶会はとても緊張する行事でした。私にとって、高校の文化祭でのお茶会に次ぐ2回目のお茶会。私はお運びだけでしたが、今回は文化祭とは違い、お茶をよく知る方々がお客様でしたので粗相のないようにと思い、とても緊張しました。そんな私に、優しく声をかけてくださった先輩方やお水屋に入ってくださっていた先生方にはとても感謝しています。先輩方の励ましがあったからこそ、私はさほど大きな失敗をせずにすみ、また先生方の励ましがあったからこそ、お茶会を無事成功させることが出来たのだと思います。今回のお茶会で私が感じた事の中で一番大きな物は、そんな先輩方、先生方に対する感謝の気持ちです。私などより、お点前をする先輩方の方が緊張なさっていたでしょうに、私の事を気に掛けて下さった先輩方の優しさや、お忙しい中、手伝って下さった先生方に対する感謝の気持ちです。「初心、忘るべからず」これからも、私は茶道を続けていきますが、今回のお茶会で感じた多くの人への感謝の心を忘れないようにしていきたいと思います。


2年  福島 寛美
先輩のお点前を見ているだけであった1年生の頃と違って、やはり今、自分が2年生となり、お点前を披露する側になると、お茶会は私にとって何回経験しても緊張するものだった。今回のお茶会も、例外ではない。高校から茶道を始めた私には、お点前の手順を覚えるのも一苦労で、失敗する事も少なくなかった。もちろん、今回のお茶会でも、大きな失敗は無くとも、小さな失敗が多少なりともあって、いろいろと課題の残るお点前となった。半東を担当した時も、お客様を前に案内に手間取ったり、声がこもっていたり、正直全く上手に出来なかったように思う。しかしそんな中でも、私が点てたお茶を「おいしい」と言って下さったお客様の笑顔や、私のつたないお茶碗や茶道具の説明を頷きながら熱心に聞いてくださるお客様の表情は、私の心に大きな喜びと満足感を与えてくれたのである。今回のお茶会には課題も多く残ったが、それと共にとても良い経験になったと思う。その課題を克服しつつ、これから稽古に励み、さらなる経験を積んで、良いおもてなしを目指し精進していきたい。


 

 御家元様よりご寄贈頂いた茶道具御披露茶会

場 所:県立横浜緑ヶ丘高等学校
日 時:4月6日(木)


 この度「裏千家学校茶道教育支援事業」に申請いたしましたところ、大変有難い事に御家元様より和親棚、お釜、お水指、お棗、お茶杓のご寄贈を賜りました。そこで披露のお茶会を入学式にさせていただき、新入生の方々にもお茶を差し上げる事に致しました。
 今回のお茶会は、私達茶道部員にとっても、お茶会に来ていただいた方々にとっても、新しい体験となったのではないかと思います。茶道とは畳の上で正座してお茶を飲む堅苦しいともいえるイメージを、茶道にあまり関わりのない多くの人が、きっと持っていたと思います。しかしそのイメージが、今回の和親棚を使ったお茶会では、また少し変わったのではないかと思います。御家元様から和親棚をご寄贈頂いたことで、今まで、学校でお稽古していたお点前とは違う形式のお茶会を行うことができ、少しでも多くの方々に茶道に触れて頂く事ができてとても良いお茶会ができたと感謝しております。                           太田祥歌


 

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