第30回学校茶道記念研修茶会を終えて

場 所:三渓園
日 時:7月25日(土)

 平成21年7月25日(土)横浜支部学校茶道は創設30周年の記念茶会を無事、三渓園鶴翔閣で催すことができました。
 原三渓翁が大好きだった蓮の花が見事に開き子供たち茶会の集いを微笑んで迎えてくれているようでした。
 学生達も役員の先生方も足早に茶席の設営に鶴翔閣へ向います。茶席は濃茶席(大学生)薄茶席(小学生・中学生)そして立礼席は高校生と幼稚園児というコラボレィションで、又クロークや受付・点心席・案内係等は高校生が担当し30校百名の生徒がおもてなしの係りを務めました。
 時折差して来る真夏の陽射しは眩しく、暑さも厳しく、クーラーの温度調節が不十分な席では、汗を滲ませながらも懸命に努めていました。
横浜開港150年と横浜支部学校茶道30周年が同じ年にめぐり合った今年、この記念すべき茶会は大学生から幼稚園児までの学生・子供が楽しみながら明るくお茶のお持て成しが出来るように指導をしてまいりました。
 濃茶席の床の『一心』薄茶席の『歩々是道場』の掛物がそれを物語っています。又立礼席の正客席に立てたガス灯の点火によるお点前の開始も横浜らしく席中に笑みが見られました。
持て成す側と客側の学生・子供達に大きな満足感が得られた茶会であったと思います。
 暑いさなかの行事でご来駕頂いたお客さまにはご迷惑をお掛けした点もあったと思います。皆様の子供、人を育てるという寛大なお気持ちで参席頂き有難うございました。
 新型インフルエンザの発生も無く、各人それぞれの任務を果たせましたことに安堵いたしました。
心より御礼申し上げます。
                             委員長 中山 宗和




  

 第30回 学校茶道記念研修茶会に参加して

場 所:三渓園
日 時:7月25日(土)

横浜旭陵高等学校  菊地未貴

 今日は貴重な体験をさせて頂き有難うございました。初めてで不慣れな事ばかりでご迷惑を掛けてすみませんでした。
 私達は、受付、案内をさせて頂きました。四人のうち三人が薄茶席への案内、人数確認の仕事、一人が入口で履物を入れる袋をお渡しする仕事を担当しました。
先生方ご指導有難うございました。

関東学院高校   宮嶋律子

春季学校茶道のお茶会に参加させて頂き、大勢の茶道の先生方に囲まれてお点前をしたのは初めてです。
私は、始めて参加したお茶会なので緊張しすぎてしまって何もできなくならないかと不安でした。けれども私のお点前の順番は終わりの方だったので、それまで何度かお運びをやってお客様の前に出る事があったので多少緊張が和らぎお点前は少し間違える事もありましたが他の所は普段通りやる事ができました。
今回三渓園へ行って普段出来ない様なとっても貴重な体験ができ嬉しく思いました。また機会があったら、またいってみたいと思いました。

県立希望が丘高等学校  木村由樹
 本日は、予想以上に本格的な茶会で場所もかの有名な『三渓園』加えてお道具も素晴らしい物であったので手が震えっぱなしでしたが、茶道部部員として一人の人間として、とても勉強になりました。なによりも、そんな恵まれた環境の中で、他校と交流が出来たというのは非常に良い経験であったと思います。現に友達も出来ました。他の部員もとても楽しそうで「来て良かった良かった」と口々に言っていました。少し心残りが有ると言えば、本日来ていた男子茶道部との接点がほとんど無かったと言う事です。(笑えませんね・・。)
 個人的に楽しかったのは幼稚園児とお運びをした時。皆、素直で可愛らしく和みました。
とにかく、忙しかったと云う事もありましたが、全てが新鮮で一日が本当にあっと言う間でした。これが一日であるというのが信じ難いです。
この様な日がまた来て欲しいなとは思いますが、こういう経験は一回だからこそ、輝いているのだと思います。今日、休憩の間に散歩したとき撮った写真と共に、この経験は大切にしまっておきたいと思います。

山手学院高等学校   渡辺沙代子
 今回のお茶会は私にとって全てが新鮮で、刺激的なものでした。その感動は何日経とうと決して消えるものではないと思います。そんな素晴らしい経験ができた事を深く感謝しています。
 当日、私達はまず濃茶席に行きました。濃茶を頂くのは初めてで戸惑うことも多くありましたが、美味しく頂けました。大学生の方が綺麗な着物を着て点てていらして、私も大学生になっても茶道を続け、着物を着て点ててみたいと思いました。茶席が終わってから部活でも濃茶を点ててみたいと友達と話しました。
 次に立礼席に行きました。立礼席ではとても近くでお点前を拝見させて頂きました。横浜開港150周年を意識したお道具が沢山あり、今まではお道具にそこまで興味がありませんでしたが先生や他のお客様とあの蓋置は可愛いですね、このお茶碗きれいですよ、などと話してお茶席はお茶を頂くだけでなく、お道具を見て楽しむことも大切であると感じました。ここでは高校生が点てていて私にも文化祭という場があるので、そこでお客様に楽しんで頂けるお茶席にしたいと思いました。
 最後に薄茶席に行きました。薄茶席は小学生が点てていて、小さい頃からお茶席を経験出来るのは素晴らしい事だと思いました。来賓の方も優しく教えてあげていて、全て完璧にすることはもちろん大切な事だけれどもこのような優しい雰囲気のお席も私は好きです。今回のお茶会は学校で茶道部に属していながら深くその世界に入り込もうとせずに部活を適当に流していた今までを変える大きなきっかけとなりました。そして私が今出来る一番の目標は文化祭です。今回のお茶会で学んだ事を活かし、お客様に私がそうであったように何か感じ取って頂けるような文化祭にしたいと思います。

山手学院高等学校   染谷 美樹
 初めて行くお茶会だったので、わからないことばかりでしたが、とても良い経験になりました。自分と同年代の人達がいるので、文化祭に向けて参考になりました。また、普段学校では見ることのないお道具も沢山拝見できて楽しかったです。立礼とお薄の水指が特に印象的でした。
 中に綺麗な絵が描いてあったり、涼しげなガラスだったりと眼で見て楽しめるものでした。お茶碗を揃えず、色々な種類のものを使うのも話しの糸口にもなり、頂いた後も楽しく良いとおもいました。初めて経験したお濃茶は、あまりにドロットしていて驚きましたが、想像していたよりも甘く、美味しく頂けました。
 今回のお茶会を通して、茶道により興味がわき、高校を卒業しても続けたいと思いました。30周年という節目の年のお茶会に参加できて良かったです。

高田中学校 一年  友川 絵実奈
 今回は、横浜開港150周年、学校茶道30周年を記念したお茶会に参加させていただき有難うございます。
 初めてお茶会に参加するので学校で練習したこと、お茶会で発揮できるように、緊張しながら、お茶会に参加しました。
 私はお抹茶を点てる、運ぶ、お下げする事をやりました。幼稚園から大学生まで参加していたお茶会ですが、私達は小学生と一緒に水屋を担当しました。小学生と一緒にやったので、お抹茶を運ぶとき、次々と一人出たらすぐ出るので、お下げする時が大変でした。部活の時に練習した時とは違い、どうしたらいいか戸惑いましたが、普段出来ない所でお茶会に参加できて本当にありがたい体験が出来て良かったです。

高田中学校  二年  本田 景子
 今回は横浜開港150周年と学校茶道30周年と言うことで、三渓園でお茶会が出来るというので楽しみだったのですごく緊張しました。やっぱり何時も学校やケアプラザで行うのと違って糸が張ってるなと思いました。
 お菓子を運ぶ時、お客さんがたくさんいてびっくりしました。誰に出すか考えているうちに、足の運びがおかしくなって、ずっとどうしょうと思っていました。そして、バランスをくずしてしまい、お菓子器の中にはしが入ってしまいました。「お茶会のお席は暑かった」と先輩や先生が言っていたけど私はそれどころではありませんでした。お茶を出した時も、こぼさないように気をつけました。そしてお茶を出しているうちに緊張はだんだんととけて、少し余裕が出てきました。
 最後には、もうお茶会終わりか・・・もっとやりたかったなと思うほど慣れてきていました。
 今回はこのような素敵な体験ができ嬉しかったです。色々間違えたけれど思い出に残るお茶会になりました。

日吉さくら幼稚園
 幼稚園のお茶室でのお稽古を飛び出し、三渓園という場所でおもてなしをさせて頂けた事は、子供達にとっても良い経験になりました。私達も初めての体験だったので、戸惑いなどがありましたが幼稚園では見ることの出来ない子供達の表情、緊張しながらお茶を運ぶ可愛らしい姿を見ることが出来ました。
 今回の経験によって、今後の子供達のお茶のお稽古に対する心構えも違ってくるのではないかと思います。貴重な体験をさせて頂き、有難うございました。
                                年長担任一同

 普段見ることの出来ない大人の世界を子供達が見る事ができ、良い体験となりました。一生懸命な子供達の姿が可愛らしかったです。
                                保護者より 



 三渓園 春季茶会

場 所:三渓園
日 時:4月26日(日)

4月26日(日)三渓園で開催された春季茶会で白雲邸立礼席を学校茶道が担当しました。
お席は御園棚にて「学茶」にちなんで、床は菅公御歌の軸、茶杓の銘は「学び」菓子器には各地の天満宮の絵馬を干菓子皿として使用等の取合せ、席担当は私立法政大学女子高等学校、県立大和南高等学校、私立横浜富士見丘学園の三校が合同で受付、お点前、お運びを交替で行いました。
初めて茶会に来た学生も多く、大きな茶会のお点前やお運びと初めはチョット緊張気味でしたが、他校どうしでも生徒達は行儀よく水屋のお手伝いも手順好く順調でした。
お客様からは「茶会のテーマがハッキリとしていて道具が解り易く、何よりも若い人達の笑顔がとても好かったです」とお声を頂きました。




  

 三渓園お茶会に参加して  感想文

場 所:三渓園
日 時:4月26日(日)

富士見丘高校三年 M

お茶会では他の学校のお客様をさせていただき、色々な人と交流する事ができました。
最初は自分達が何をしたら好いのかも分からず、顧問の先生が近くにいなく惑い気味でしたが、周りの先生方が優しく教えてくれたので落ち着いて出来るようになったと思います。
本番では、失敗もしたし、反省すべきことはありますが、この日のために練習した成果は出たと思います。「美味しかった」「上手になったね」と褒めてもらえたのも嬉しかったです。お茶会に参加して良かったとおもいます。
このお茶会で学んできた事は、此れからの部活動や文化祭に活かして行きたいです。

横浜富士見丘学園中等教育学校四年 K
春季学校茶道のお茶会に参加させて頂き、大勢の茶道の先生方に囲まれてお点前をしたのは初めてです。
私は、始めて参加したお茶会なので緊張しすぎてしまって何もできなくならないかと不安でした。けれども私のお点前の順番は終わりの方だったので、それまで何度かお運びをやってお客様の前に出る事があったので多少緊張が和らぎお点前は少し間違える事もありましたが他の所は普段通りやる事ができました。
今回三渓園へ行って普段出来ない様なとっても貴重な体験ができ嬉しく思いました。また機会があったら、またいってみたいと思いました。

横浜富士見丘学園中等教育学校四年 F
今回、私は初めて三渓園でお点前をしました。とても緊張して、多く間違えてしまったけれど、最後にお客様が誉めてくださった時はとして嬉しかったです。しかし、間違えてしまった事に変わりはないので、これから良く練習して次に備えようと思います。
私は大和南高校のお客さんをさせて頂きました。とても上手でミスが見当たりませんでした。また、花などの説明も生徒が行っていたところなど、私達と練習量が違うなと思いました。京都のお菓子を始めて頂いて、とても美味しかったです。

横浜富士見丘学園中等教育学校四年 S
今回初めて三渓園でお点前をしました。最初は、大きなお茶会と聞いてきちんとした態度でお客様とお話しをしたり、お点前ができるかとても不安でした。
しかし、実際に行ってみたら他校の先生や生徒の皆さん、お客様が良い人ばかりでとても雰囲気が好く、落ち着いて取組めました。また、日頃から練習している茶道を文化祭以外で他の人に見て頂く機会はあまり無いので、好い経験ができとても良かったです。今回の経験を活かし、此れからも茶道を頑張っていきたいです。

横浜富士見丘学園中等教育学校三年 F
私は、今回初めて三渓園に行ったので、少し緊張していました。特に三校の中で中学生は二人しかいなかったので不安でした。でも、すぐに不安はなくなってお点前が始まるまで、とても和やかにすごせたと思います。
三渓園に来られているお客様は殆どの方が着物を着られていて、少し着物を観察してしまいました。
水屋をさせてもらった時、自分の点てたお茶がお運びの人に持って行かれるのが嫌でした。そのまま、出さないでと思いましたが、出されてしまいました。
何回目の水屋だったかは覚えてないですが、粉が残っている茶碗が返ってきた時「あ、私が点てたお茶だったらどうしょう」と思いました。そういう経験を通してますます日々のお稽古を頑張ってやろうと思いました。

横浜富士見丘学園中等教育学校三年 N
私は今回初めて三渓園に行きました。三渓園は思っていたよりも広く綺麗で驚きました。
お茶会では、受付、水屋、お運びを経験しました。受付は少し大変でしたが、係りの先生方に親切にして頂いたので対応する事が出来ました。お客様に対して細やかな気配りの仕方を学ぶ事が出来たと思います。お運びではあんなに沢山のお客様がいらっしゃる所に運ぶのは始めてだったので少し緊張しました。
初めての三渓園、初めての大きなお茶会と馴れない事が多く大変でしたが、今回の経験を次回に活かしていくことが出来れば良いなと思いました。


  

 学校茶道永年勤続者表彰式に参加して

学校茶道委員長 中山 宗和 

平成21年2月26日、第113回淡交会全国総会が京都リーガロイヤルホテルにて開催されました。
お家元ご臨席のもと全国より61名の学校茶道永年勤続者が紹介され、別席にて大宗匠さまより、表彰状やお祝いのお品が労いのお言葉と共に手渡されました。そして戦後の混乱期に淡々斎宗匠の温かい決断のもと女性の教授指導者の育成に力を注がれたお話し、大宗匠ご自身の平和への願い、私たち参加者への数々の思いやりのお言葉を頂きました。
横浜支部では、石川宗敏先生(橋本高校)添田宗記先生(釜利谷高校)の2名の方が表彰を受けられました。私は石川先生の代理として参加させていただき、大宗匠さまの熱い想いと指導者への期待が伝わってきました。唯々感動と感謝の念でいっぱいでした。
両先生の受賞を心からお喜び申し上げます。



石川宗敏先生より後日、お礼のお手紙と先生の受賞と卒業生の許状授与の慶びの記念写真と学生さんのお祝いの言葉が寄せられました。


受賞おめでとうございます

一つの事をずっと20年間もの間続けると言うことは本当に素晴らしいことだと思いました。そして今まで時には厳しく優しく指導してくださり有難うございました。此れからも先生に教わった事を忘れずに日々生活していきます。本当に有難うございました。                             山本 夏那江


この様な節目に立ち会えた事を本当に光栄に思います。今まで先生から教わった事を忘れない様、心に刻み込んでいこうと思います。            鈴木 愛


石川先生の学校茶道20年という節目の年に教わる事ができて本当に嬉しいです。始めは礼儀作法もままならなかった私達にご指導くださり有難うございました。
                                 岩崎 祥子


学校茶道二十年という偉業達成本当におめでとうございます。先生より教えて頂いた事は筆舌に尽くし難く、大変貴重なものを得る事ができたと思います。誠に有難うございます。                            小暮 妙子


 

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