「秋の研修旅行“和の香り 練香を作る”」

日 時:10月1日(土)
場 所:東京 松栄堂・他

 爽やかな気候の10月1日(土)横浜支部学校茶道連絡協議会主催の「秋の研修旅行“和の香り 練香を作る”」が行われ会員29名が参加しました。
 横浜駅西口より車内も広くゆったりとした高速バス「キラキラ号」で日の出桟橋へ、最初の目的地浅草までの隅田川クルーズでは、船から見上げる都会の風景、スカイツリーが見え始めるとひときわ歓声があがりシャッターが多く切られるなか吾妻橋に到着。浅草寺と仲見世を散策では浅草の長い歴史が今なお守られていることを感じました。
 昼食の後、お香の松栄堂へ、今回のメイン行事「練り香」作りに挑戦をしました。最初に松栄堂東京支店長さんの「香りの文化」の歴史についてお話を伺いました。「日本書紀」に推古天皇の時代に香木が淡路島に漂着したと記述があり、奈良時代、平安時代には貴族などの生活の中に香が取り入れられ、江戸時代には香を鑑賞する種々の作法が整えられ、香りに関わることによって花鳥風月の季節感を鑑賞する「香道」が確立されたとの説明がありました。
 その後、練香作りを体験。今回は白檀と沈香をベースに、龍脳・丁子・桂皮の粉末状の五種の香料と炭粉を乳鉢に入れ乳棒で擦り合わせ、その後、蜂蜜を混ぜ、耳たぶ程度の硬さに練り合わせ、練り終わったら手の平で一センチ弱の大きさに丸め練香が完成。其々香の試し聞きを行いました。自ら香りにして練り上げて行く楽しさを味わうことができ大変感銘致しました。
 皆様からは有意義な研修会でしたとのお声を頂き、香の香りを焚き込みながらの帰途となりました。
                        学校茶道連絡協議会企画委員会



 

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