関東第三地区主催 第38回夏期研修会に参加して

日 時:平成28年8月26・27日
場 所:箱根湯本「ホテルおかだ」



 平成28年8月26日・27日 箱根湯本「ホテルおかだ」において研修会をいたしました。この研修は、神奈川県全域と静岡の西部地区の9支部で学校茶道に携わっている指導者の勉強会並びに親睦を図る目的で毎年開かれています。
 神奈川県教育委員長・裏千家総本部学校茶道担当者・関東第三地区9支部の淡交会支部長・幹事長方のご来賓をお招きます。研修会の内容は、講演会や分科会(大学・高校・中学・小校・幼稚園別において意見交換、発表)等その時々で変わりますが、盛りだくさんです。
 今年は講演会で、細川佳代子様、具志堅幸司様の講演でした。具志堅先生の講演の時は、神奈川県立小田原高校茶道部・同じく伊勢原高校・秦野高校の生徒も一緒に参加し質疑応答もありました。会員の投稿も戴きましたので掲載させていただきます。
                      横浜学校茶道連絡協議会 廣瀬宗成


〇会員からの投稿
 研修2日目の講演会は、講師として具志堅幸司氏をお招きして「立ちはだかる壁を超える」― 選手として、指導者として―と題して、約50名の高校生も参加して聴講いたしました。
 具志堅先生は、32年前の自身の活躍を知らない世代にもわかるように映像とともにユーモアを交えてお話をされていました。先生は、10年ほど前から茶道を習われているということで、今回のリオ・オリンピックでのエピソードの中に大変興味深いお話がありました。試合前に抹茶を点てて飲ませてあげた選手は、心を調えて「メダルを取ることができた。」という話を聞いて、静と動の全く違う世界だと思っていた茶道が、スポーツにも影響を与えることを知って驚きました。
講演では、ご自身の少年時代からの苦労、挫折、怪我などをどう乗り越えたかについて熱弁され、何百回も読んだという恩師からの励ましの手紙を暗誦されました。どんな分野においても指導者というものが、どのような心構えを持つべきか、大変参考になるお話でした。                         鈴木 宗雪









 平成28年春季茶会 =学校茶道席= に参加して

日 時:平成28年4月24日(日)
場 所:三溪園鶴翔閣



 平成28年春季茶会で立礼席を担当された中学校茶道部の指導者と中学生の皆様から投稿いただきました。投稿いただきましたのは、関東学院六浦中学校、関東学院中学校、横浜市立栗田谷中学校、鶴見大学付属中学校、横浜市立中田中学校、横浜市立西谷中学校、横浜富士見丘学園中等教育学校の茶道部の皆さんです。


〇 関東学院六浦中学校高等学校茶道部  
 淡交会横浜支部の茶会に学校茶道席が設けられましてから随分と時が流れ、多くの学生・生徒がこの三溪園の茶会に参加させていただき、良い経験が出来ておりますこと、大変有難く感謝申し上げます。
 4月24日に行われました春季茶会には、横浜市内中学校8校23名の参加をいただきました。中学生のみの茶席は初めてのことでしたが、席主を務めながら点前を見ておりますと、ゆっくりですが丁寧に道具を扱う姿は、自身も初心に帰ったような清清しい気持ちになりました。余計な事は考えず、ただただ一生懸命なおもてなしだったと思います。 田久保宗穂(指導者),(横浜学校茶道連絡協議会 副委員長)

・私はもてなす側としてお茶会に参加するのは初めてでした。全てにおいて決まったことだけを行うことに精一杯で、他のことにまで気を配ることができませんでした。反省することや、他校の先生方、生徒の方たちから学ぶべきことがあり、とても良い経験になりました。                          C.T
・私は、三溪園での初めてのお茶会で、とても緊張していました。ですが、先生方や他の学校の生徒さんが明るく接してくださり、私は落ち着いて半東としておもてなしをすることができました。これからもこの経験を忘れずに、学校でのお稽古を頑張りたいと思います。                           M.K
・私が日本に留学したのは、日本の文化にふれあうためなので、素敵な着物を着た方方とお茶会に参加できて、とても嬉しいです。緊張していましたが、稽古どおりにお茶がいただけて良かったです。6月に帰りますが、それまでに私もお点前ができるように頑張ります。   K.S (イタリヤからの留学生、現在茶道部で稽古中です)


〇 関東学院中学校高等学校茶道部 
 このたびは、初めて中学生が中心のお茶会に参加させていただき、大変感謝しております。1年生の時から、たゆまずに稽古を続けてきた3年生ではありますが、いつもは高校生の背中を見て後ろについていく立場でしたので、果たして点前ができるかと本人たちも緊張しておりました。しかし、責任をもって表に立つという経験は、予想以上に本人たちを成長させたようです。これからも一層の稽古を積む、すばらしいステップになったことと思います。 朝比奈宗定(指導者)、矢野ひろみ(顧問)
                                    
・今回の茶会に、先生からお話を戴いたのは約3か月前でした。その日までに お客様に恥ずかしくない点前ができるかとても不安でしたが、先生から今まで以上に厳しくご指導戴き、当日を迎えました。今回点前をする上で私が心がけた事は「おもてなしの心を大切に」です。無事終えることができました。ふだん、他校の方々と一緒になり、良い所は取り入れていきたいと思います。このような機会を与えてくださった事にとても感謝しています。                   3年 S.S


〇 横浜市立栗田谷中学校茶道部  
「鶴翔閣」という由緒正しい建物でのお茶会は、どの中学生もとても緊張している様子でしたが、会を重ねるごとに少しずつ笑顔が見られるようになりました。「男の子が一生懸命頑張っていて、ほほえましいですね」とお客様からの好評もいただきました。わが校では、秋のPTAバザーでお茶席を設けます。今回のこの貴重な体験を生かして、今後のお稽古が、他の生徒への良い刺激になると思います。
               渡辺宗清(指導者)、高田夕美子(学級担当)

・他の学校の先生にほめられたので、うれしかったです。お茶会が終わって正直とてもうれしいきもちになりました。人生でなかなか体験できない、貴重な時間をすごしました。                               R.N


〇 鶴見大学附属中学校茶道部  
「一期一会に心からの感謝」
 お点前が決定した際は身の竦む思いでした。学業にも忙しい中、生徒は実によく稽古に励み、三溪園での人生初のお点前を努め,そのひたむきさと可能性に感慨しきり。
数えきれぬ方々のご尽力と、当日頂けた新しいご縁に感謝申しあげます。学校茶道において、本番の一瞬に多くを掴んだ生徒のためにも、いっそう精進していきたいと思います。                     九拝  巻島宗奈(指導者)

・練習を頑張ったかいがあったと思える、良いお茶会になれたので良かったです。また、貴重な体験をさせていただけた先生方に感謝しています。    2年 A.A
・これほど貴重で良い機会をいただいて、未熟な私でよいのかと恐縮でした。忙しい中教えてくださった先生、高校生の先輩方にも協力をいただき、感謝しています。他校との交流もでき、お茶会での作法も教えていただけて本当に良かったです。
                                 2年 A.M


〇 横浜市立中田中学校茶道部 
 憧れの三渓園のお茶会に参加できることになり、皆で話し合い、東にはお点前が一番上手な男子部員、半東には部長を代表として送ることになりました。当日は、貴重なお道具。 ご立派な先生方を前にドキドキしながらも、「お菓子をどうぞ。」の時は笑顔でお正客にご挨拶ができ、半東も落ち着いていて、蔭で見ていた私は胸が熱くなる思いでした。席中でもお正客から誠実なお点前とお言葉をいただき有難いことでした。このような貴重な機会を与えてくださった横浜淡交会の皆様に心から感謝いたします。また、当日お水屋でお世話になりました先生方、本当にありがとうございました。今回得難い体験をした両名に部員一同も大いに刺激され、その後の活動にも活気が出てきました。ありがとうございました。         齋藤宗牧(指導者)

・緊張したけれど、お客様をもてなす心について、お茶会を通して学ぶことができました。                              中3 男子
・緊張したけれど普段することのできない体験ができてよかったです。
                                 中3 女子


〇 横浜市立西谷中学校茶道部  
 春茶会学生席を無事に終えてホッとしております。生徒は三溪園のような所での茶会は初めてでした。部活に与えられた時間があまりなく、弱音になったり、「頑張って」といってみたりしながら当日を迎えました。生徒も私も緊張していましたが、他校の生徒の中で頑張っている姿を見て参加させていただいてよかったと思いました。良い経験させていただきありがとうございました。      米山宗節(指導者)

・初めて正式な場所でお客様を迎えての茶会で、すごく緊張しました。普段では使わないような高価な道具で割ったらどうしようとかいろいろな不安がありました。でもすごく楽しく充実していました。また機会があったら参加したいです。お世話になりました。                            3年 M.K
・お茶会では、お客様が着物を着ていて本格的な雰囲気だったので、始まる前はとても緊張しました。今回の為にたくさん練習をしたので、本番では落ち着いてできたのでよかったです。3年間茶道部活動をしてきて、貴重な体験をさせていただきとても感謝しています。協力して下さった先生方ありがとうございました。 3年 R.I


〇 横浜富士見丘学園中等教育学校茶道部  
 今回、1月から立礼の稽古を続けてまいりましたが、まだ2年生でしたので幼く心配しました。皆様に一服さし上げる喜びを感じてくれたようです。又、8校で協力して1日を過ごすことができ、非常に良い経験でございました。皆様に厚く御礼申し上げます。                        須長宗恵(指導者)
                        
・私は、中学から茶道をはじめたので茶会で点前することが初めての経験で、とても緊張しました。ふだん落ち着いてできるところも、いざとなると頭が真っ白になってしまい不安でした。ですが、その不安・緊張のなかでもお客さんに見てもらうことで「人前で何かをする」ということに自信がつきました。水屋では、テキパキ動くことの重要性もよくわかりました。また、他校の人の動きを見て今後の茶道の参考になり良かったです。三溪園で点前をさせていただいたことは、今までの中でとても良い経験となりました。同時にもっともっと練習して、茶道部員として恥じないような立派な点前をしていきたいと思いました。この経験を活かして一生懸命がんばっていきたいです。今回は、本当にありがとうございました。         3年 R.A

※ 生徒名については、「裏千家における個人情報保護方針」に基づきイニシャルのみとさせていただきました。






 

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