定期総会、初茶会

日 時:平成15年2月2日
場 所:戸塚女性フォーラム

平成15年度のぴあ青年部の活動が始まりました。
今年は坐忘斎御家元がご襲名後本格的に活動を開始された年であると共に、新青年部体制に移行してぴあ青年部が結成されて10年目に当ります。また、部長以下役員も一新、ぴあの新しいページの始まりでもあります。
寒さ厳しい2月2日、今期ぴあの監事をお引き受け下さった前幹事長の関宗貴先生を
お招きして総会が開催されました。
議事もスムーズに終了し、楽しい会食に移りました。そして初茶会までの休憩時間に伊住宗晃宗匠の訃報が関先生のもとに届き、皆、耳を疑い驚くばかりでした。
昨年のサマーコンファレンスで親しく声を掛けて戴き“ご一緒に写真を”との願いを快く承知下さったお姿が浮かび、直ぐには信じる事が出来ませんでした。
関先生にお声掛けて戴き一同で黙祷を捧げ、伊住宗匠のご冥福をお祈り致しました。
初茶会は昨年の卒業生を正客に先輩方にも参会頂き、部長の亭主で続き薄茶を行いま
した。茶会の始めに、伊住宗匠に一碗を捧げ合掌し、皆が心を一つにして、青年部活動に、茶道により一層の精進を誓いました。参加者各々が、在りし日の宗匠を思い、悲しみを乗り越え、お家元の指導方針をどの様に実行し、青年部活動にどう係わってゆくかを考える一日になりました。


 

 大岡地域ケアプラザでのお呈茶

日 時:平成15年3月21日(春分の日)
場 所:大岡地域ケアプラザ

当日は天候にも恵まれ、今回は「花」をテーマにご老人の方々とお茶を楽しみひとと
きをもちました。
軸には「八風不動」と書かれた色紙を用いました。
これは、利(うるおい)・衰(おとろえ)・やぶれ・称(ほまれ)・誉(たたえ)・
そしり・苦(くるしみ)・楽(たのしみ)の八風を、心に利あるものをよろこばず、
おとろえにな歎げかず等の意味で、人生経験豊かなご老人の方々にも意のある言葉だ
と思います。
茶花は、菜の花と雪柳を配しました。皆様と滝簾太郎の「花」を歌い、春の穏やかな
気候を満喫しながら、一服のお茶を召し上がっていただきました。
お道具にも興味を持たれる方々もいらして、あっという間に一時間半が過ぎました。


 

 茶事講習 茶飯釜

日 時:平成15年4月5日(土)
場 所:辻堂「ゝ庵(ちょんあん)」

春の大嵐の中、催された茶飯釜の茶事に11名が参加しました。
初炭の後、亭主は慣れない手つきで釜に米を入れ、竹の火起こしを使ってなんとかご飯を炊き上げました。茶室中におこげの良い匂いが立ち込め目の前でよそわれた炊きたての糊気の多いご飯をいただけるのは茶飯釜の醍醐味。
外の悪天候とは裏腹に、茶室の中では桜も随所に使われた春の趣向のお料理・お道具で一日ゆっくりと花見気分に酔い痴れました。

日時:平成15年4月23日(水)
場 所:辻堂「ゝ庵(ちょんあん)」

惜春の候、二回目の茶飯釜の茶事を持たせて戴きました。
もちろん茶事はすべて濃茶をおいしくいただくものですが、ご飯を茶席で炊くという一興に、上手にできるかどうか不安でしたが、炭でおこした火で、鉄釜で炊いたご飯のあまりのおいしさに大変感激いたしました。
いつもはお香のかおり漂う茶席で、なんともいえない炊きたてのご飯のかおりをいただきながら 大変風情のある茶事でした。
炉を惜しむにふさわしい めったにないすばらしい機会でした。


 

 作り物講座「茶懐石」

日 時:平成15年6月15日(日)
場 所:能見台地区センター

梅雨の晴れ間の清々しい日、茶懐石料理講座が部員の宇佐美さんを講師に21名が参加して行われました。
献立は御飯・汁(茄子赤味噌仕立)・向付(ひらめのお造り)・椀盛(とうふブラマンジュ生うに添え)・香の物(大葉大根)・強肴(名古屋コーチンとおくらの梅肉和え)をそれぞれ涼やかな趣で、そして亭主一人のみで水屋働きもすべて行える事も考慮した構成となっていました。
自宅で茶事をと言っても中々臆するものがありますが、献立の立て方、茶懐石ならではのポイント、当日に至るまでの準備の過程そして当日の流れ及び茶事進行に合わせての調理のタイミング等も事細かに教えて戴き、役に立つ貴重な体験を致しました。
またこの日のあちらこちらから聞えてくる「美味しい!」の声…皆で楽しく調理し学び何とも美味しくお料理を戴けた事が大変嬉しく感じられました。
皆の笑顔の源になった講師と実行委員に心からの感謝いっぱいに参加者一同気分もお腹の中も幸せが詰まっての帰路となりました。

〜〜〜当日のメニュー 〜〜〜〜〜
 〜〜飯       〜〜〜〜〜〜〜  
 〜〜汁 茄子赤味噌仕立て〜〜〜〜〜〜〜
 〜〜向付 ひらめのお造り〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 〜〜椀盛 とうふブラマンジュ生うに添え〜〜〜〜
 〜〜香の物 大葉大根〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 〜〜強肴 名古屋コーチンとおくらの梅肉あえ〜〜〜〜


 

 アニバーサリーパーティー

日 時:平成15年11月14日(金)
場 所:海外技術者研修センター

11月14日の夜、横浜八景島の近くにある「海外技術者研修センター」でアニバーサリーパーティーがありました。ここには、アジアの若者が日本で技術を学ぶために来日しています。
ぴあ青年部では、7年程前から、毎年春と秋にあるパーティーに参加して、茶道を紹介しています。お点前が珍しくてジッと見つめている人、写真を撮り続けている人、片言の日本語で飲み方やお菓子のことを質問する人…興味津々で集まってきます。
短冊の意味は?と聞かれて、英語で受け答えしている部員が頼もしく思いました。
今日掛かっていた短冊は『一期一会』、まさにその通りでした。。


 

 ぴあ茶会

日 時:平成15年11月16日(日)
場 所:根岸なつかし公園 旧柳下邸

紅葉深まる中、二年振りのぴあ茶会を開催致しました。坐忘斎お家元御継承の慶き年にテーマは“祝い”と決め、当日は多くのお客様にお越し戴きました。
濃茶席は現役担当で“開炉の祝い”の趣向。床は監事の関先生にご指導をお願いし
「亥猪飾り」軸にお家元ご洗筆「心の絆」有楽斎好の台目棚を据え、それに三部(べ)−瓢(ふくべ)・伊部(備前)・織部をあしらい、茶道口には関東第三ブロックの青海波屏風と盛り沢山。
薄茶席はOBに担当して戴き、テーマは“金沢八景”。床に大亀老師の「月」の軸は
「瀬戸秋月」を、菓子は「称名晩鐘」をと道具それぞれに八景に関連させた凝った趣
向です。皆様、謎解きと福引を楽しんで下さった様です。
点心席では、部員手作りの“亥の子汁”と水菓子を柿の葉の乗せておもてなし。席に彩りを添えたのは、9月の青年部全国大会に京都に行った際に部員が描いた扇子です。会場の旧柳下邸は市の文化財で大正中期近代和風住宅です。溢れる大正ロマンを、受付案内の部員に袴とリボンの髪飾り、点心席を「ミルクホール」と名づけ大きなフリルのエプロン姿の女給さんがお客様を接待する事で表現し、大正時代の茶会に招かれた気分を味わっていただけるよう工夫しました。
ぴあのモットーは「楽しくなければお茶じゃない!楽しくなければぴあじゃない!」
です。お帰りの際「楽しかった!何よりお茶が美味しかった。」とのお言葉を戴きました。この茶会を通して、部員同士のOBとのまた先生方やお客様との“心の絆”が強まった事を確信致しました。


 

 ぴあ納会・忘年会

日 時:平成15年12月21日
場 所:荒井屋

暮れ押し迫る中、ぴあ青年部の納会・忘年会を24名が参加し行いました。
最初に各委員会(ぴあには、企画・教養・広報の3つの委員会があります)より、一年間の活動報告を致しました。また卒業式も執り行い、青年部を卒業される方からの挨拶がありましたが、「青年部の卒業は単なる区切りでしかありません」と、今後もぴあの活動に参加していただける様お願いし納会を終えました。
その後は楽しい楽しい忘年会です。
今年はいつもと趣向を変えて"しゃぶしゃぶ"です。とっても美味しく戴きました。途中にゲームも交えクリスマスプレゼントの交換も行い、愉快な時間を過ごしました。
また「今年これだけは言っておきたい!(爆笑)」と言うお題で思いを書いて貰い発表
しましたが、印象深いのは『部員全員が参加できる企画があれば良いのに…』と言う内容のものでした。これには参加した皆さんが納得! それぞれの事情でなかなか全員の顔を見ることが出来ないので、いつか全員参加の行事ができれば…と夢見る毎日です。


 

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