平成16年度定時総会

場 所:横浜市婦人会館
日 時:平成16年2月29日(日)

去年とは打って変わって、春と間違うような陽気の中、今年最初の集まりは開催されました。新しい会員さんを多数迎え、いつもよりちょっと緊張した空気の中、議事は無事承認され、ほっとしています。
初めての方々ともそれぞれお顔合わせができ、新しい一年が楽しみです。


 

 懐石料理教室

場 所:横浜市婦人会館
日 時:平成16年2月29日(日)

私は今年からお仲間に入れていただき、初めての行事として定時総会と点心講習会へ行ってまいりました。
緊張しながらの参加でしたが、皆様には暖かく迎え入て頂き、又定時総会ではどのような活動をしているのかもわかり、ドキドキがワクワクに変わっていきました。
点心講習会では簡単に入手できる春の食材を使った献立でした。懐石料理なんて難しくて大丈夫かな、と思っていましたが、たん熊の先生方はおだしのとり方や魚をきれいに焼く方法など普段の料理に生かせる事から、さすが料理人と思わせる事まで、楽しくわかりやすい様にご指導して下さいました。1つ1つが素材の持ち味を生かした、とても良い味に仕上がりました。
今年は桜の開花も早いようです。教えていただいた春の点心を持ってお花見に行きたいと思います。


 

 横浜三溪園呈茶

場 所:三溪園 記念館望塔亭
日 時:5月1日

三溪園内の記念館望塔亭において、青年部による呈茶をさせていただきました。望塔亭は、記念館を訪れた方がお茶とお菓子で一息ついて、くつろいでいただけるように設けられた休憩所です。
当日はゴールデンウィークの初日、園内の若葉の緑とツヅジの紅が美しいコントラストとなって亭内から望むことができ、まさに「薫風自南来」を五感で感じることができるような一日でした。私たちも、来館された方お一人おひとりに、風薫る五月の穏やかなひとときを過ごしていただけるよう心がけながら、おもてなしさせていただきました。
お客様には、三溪園の三重の塔を型どったお菓子に、お茶を添えてお出ししました。散歩がてら立ち寄られた近所の方、お点前に興味を示された外国の方、園内散策の途中休憩に立ち寄られた方、とさまざまな90名あまりのお客様に、一服差し上げることができました。お客様の顔ぶれによって茶席の雰囲気もがらりと変わり、一席一席違った一期一会を感じることができました。また、交代で御園棚でお点前をいたしましたが、立ち止まって興味深そうに御覧になられる方もいらっしゃり、こちらも心地よい緊張感の中で務めることができ、貴重な経験となりました。今後もこうした機会を活かして、一人でも多くの方にお茶の良さやおもてなしの心をお伝えできれば、と思いました。


 

 教養講座「和菓子作り」

場 所:石川町 加藤
日 時:5月16日

“きれいなお菓子が食べられる。”これが高校時代茶道を始めた動機でした。それから?年。自分で作る事ができるなんて…とワクワクした気持ちで参加しました。
練り切りの青梅とびわ、水無月もそれぞれの工程がとても勉強になりましたが、何と言っても干菓子作りに感動しました。材料もシンプル、混ぜ合わせて型に詰めて抜くだけの単純なものでしたが、形や色付けで四季を表現できるなんて、すごいと思いました。これで、時には自分の作ったお菓子をお稽古に持って行くという楽しみができました。


 四青年部合同10周年記念茶会

場 所:三溪園
日 時:6月20日

香煎席って・・・?
「香煎席を受け持つことになりました。」
はまなみ青年部の第一回目の打ち合わせ会議の冒頭です。
「・・・・」 不思議な空気が流れました。
ただ漠然と、「香煎をお出しする席なのだろう」と思いつつも、香煎については普段のお茶のお稽古では習わないことです。何をどうすればいいのか・・・。まず「香煎とは?」から始まり、不勉強な私には「?」マークがたくさん浮かびました。それを部長や実行委員の方々が一つひとつ回答してくださり、だんだんと席の感じが決まっていく様子はとても面白く、勉強になりました。自由にかつ青年部のお茶会らしく、テーマ(はまなみのサブテーマは「BLUE NOTE」)に沿っているけれども突飛すぎないよう配慮して茶席を作る。一年目で、右も左もわからず参加させていただいたので、その「自由に」のところだけを楽しませていただいたように思います。
また、今回が香煎席だったことで、そもそも「お茶とは何か?」の答えの一つが見え
てきたように思います。というのは、ただ、お点前をするのではなく、お客様に喜んでいただくにはどうすればいいかをたいへん考えさせられました。おもてなしをすること。その一つがお点前であり、お茶であるのかな、などと。もちろんそれだけでもないのでしょうけれど。香煎席が経験できて良かったなと思います。
さて、当日は梅雨も一休みして、少し風は強かったものの陽射しに恵まれた一日とな
りました。ちょうど二方向の大きな窓からのぞく木々の葉が陽光を照り返す様と、青々と見事にそろった芝生とが何物にも代え難い借景となりました。お席の花の色も思いのほか映えて見えました。お天気のお陰でしょうか、夏らしくシンプルで清々しいお席になったのではと、誇らしく思いました。もちろん反省すべき点は多々ありますが。例えば、カードに皆さんの一言が添えられれば良かったなとか、もう少し丁寧にお運びを出来なかったものかとか色々。でもそれは、次回へのステップとなるよう心に留めておくことにします。
諸先輩方、同好のみなさま、茶会を作り上げていく面白さと、当日の学生に戻ったよ
うな楽しい一日を分けて下さって有り難うございました。


 定例会

場 所:ランドマークタワー
日 時:7月24日

夏の暑い日、冷房の効いた涼しい横浜ランドマークタワーの一室で定例会が催されました。 16年度の前半の行事を振り返ると共に、後半の予定について、各担当者より説明がありました。
前半の行事報告としては、主に6月20日、三渓園で催された横浜4青年部合同10周年記念茶会が大きな行事としてありました。参加者一人一人からの感想が述べられ、良かった点、改善点などが上がりました。当日参加できなかった人でもお茶会の様子が良く伝わり、良い反省会になったのではないかと思います。
後半の主な予定としては、宗家訪問と引継ぎ、忘年会があります。こちらについても
担当者の方からの詳しい説明があり、わかりやすく良かったと思います。
やはりこうして皆で顔を合わせて話し合う事で、青年部のメンバーであるという自覚を持つ事ができ、部の運営について自分達で考える良い機会になると思いました。

定例会の後、場所を関内のレストランに移し、昼食会が催されました。
コース料理を食しながら会話も弾み、楽しいひと時を過ごす事ができました。
茶道について、各々普段感じている事、思っている事を話し、普段のお稽古とはまた違った視点で茶道について考える事が出来ました。

 宗家研修・前日教養講座「茶室」

場 所:京都
日 時:10月11日
12日

東京の肌寒い雨模様がうそのように、到着した京都はまだ夏日で、幸先のよいスタートとなりました。
宗家研修の前日に私達が選んだ京都での過ごし方は、「茶室を堪能する」こと。
まずは京都独特の「生麩」づくしで腹ごしらえをした後、南禅寺塔頭のひとつである
金地院と、珍しい茶室を持つ西行庵を訪ねました。 金地院では小堀遠州の庭やすばらしい襖絵、景色を意識した窓を有した茶室等に感動。途中、「山門に登りたい」という会員の声を受け入れ、南禅寺山門上で京都の絶景を堪能。そして西行庵へ。「淡交」でも紹介されているという別名「夜咄の茶室」の工夫はすばらしく、また別室でいただいた薄茶のお点前のひと時は、とても和やかなものでした。
その後宗家研修の懇親会が控えていたこともあり、残念ながら駆け足での訪問となりましたが、それぞれの茶室やそれに従ずる景色が、いかにお客をお迎えするための心遣いに満ちているか、理解を深めた一日でした。

宗家研修
東京では台風で荒れていた天気も、私達の願いが通じたかのごとく晴れ渡り、清々しい気持ちで宗家訪問の日を迎えることができました。
兜門の前に立ちますと襟元を正す心持になり、くぐりますと手入れの行き届いたゆるやかな路地は四百年の時をさかのぼるように玄関へと続いていました。
始めにほうせん斎にてお呈茶を頂きました。とても光栄な事で嬉しさと緊張で一杯で
した。拝見させていただいたお茶室は伝統と歴史が感じられ、案内をしていただいた方も、「自分がここでお稽古する時は重みを感じ手が震えてしまいました。」とおっしゃられていました。私はまだまだ勉強不足さを痛感いたしました。今は以前頂いた資料と頭の中で照らし合わせるのに夢中で歴史も中途半端に覚えている位なので重みを感じるには更なる精進が必要だと思いました。御祖堂へは心静やかにお参りいたしました。


 

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