秋季茶会 青年部席 席持ち

日 時:10月16日(日)  
場 所:三渓園(月華殿)

 今年の支部秋季茶会青年部席は月華殿において、洒凡青年部で担当させていただきました。6月に教養行事として三渓園を見学し、学芸員さんから三渓園の建物のことや原三渓のことを学びました。三渓さんは物事にこだわらず白雲のような自由な心を尊ばれたこと、月華殿にはより親しい方をお招きしたことなどを知りました。そこで、三渓さんの心持ちでお客様をお迎えすべく、今回の茶席のテーマを“月華殿”としてお道具などを取り合わせました。
 お客様に時を忘れてすごして頂きたく、床は藤井誡堂『壷中日月長』の軸、竹釣舟に5種の花、青貝の布袋の香合で。寺を持たずに袋をかついで自由に行脚した布袋さんをを原三渓がとても好まれたことから取り合わせました。点前座は御園棚に、三渓園の建物や原三渓の功績や出身にちなんだお道具を取り合わせました。
 お菓子は『秋天(しゅうてん)』の銘の浮島をお菓子屋の部員が用意しました。月華殿とは元々は伏見城の客間であったのが、茶商・上林家が譲り受け、その後三渓の手に渡ったという経緯があることから、お茶は、坐忘斎御家元お好み上林詰の『五雲の白』にしました。
 また、月華殿の奥の茶室『金毛窟』の床柱が、大徳寺金毛閣の古材が用いられていることを新たに知って感銘したこと、月華殿が大変暗いことから、席の配置を工夫して点前座の後ろを開け放ち、明かりを取り入れつつ、お客様に金毛窟を眺めて頂けるようにしました。席入券はお客様が席待ちの時に読んで頂けるように『三渓園こぼれ話』という冊子にし、随所に教養行事で学んだ事柄を生かしたお席になりました。







 例会&歓迎茶会

日 時:7月24日(日)  
場 所:大佛次郎記念館

 平成23年度第一回例会を、支部副幹事長の全田宗正先生にご臨席賜り、大佛次郎記念館和室で行ないました。
 今年度は10人もの新入部員が入会することとなったため歓迎の意味を込め、また大震災以降青年部の皆でようやくいつものように会える機会となったので、例会に先立ち四役が亭主となり親睦茶会を開き、委員会ごとに一服差し上げました。これまでに洒凡の茶会で用いたことのある懐かしいお道具で揃え、お菓子は「なでしこJAPAN」のワールドカップ優勝にちなんで撫子の練りきりに。席中では、茶会の想い出話やそれを新入会員の方に説明をする会話で、横浜港を見下ろす茶室で和気藹々とした雰囲気に溢れた席となりました。
 昼食中も委員会ごとにランチミーティングのような形で話し合いをすすめ、午後からの例会では、上半期の洒凡青年部の行事報告、横浜支部・関東第三地区・総本部行事の報告、洒凡青年部の各委員会活動報告、関東第三ブロック出向者の各委員会活動報告、会計報告など必ず参加者が1回は発言する機会を持ちながらいたしました。下半期の行事予定の説明や確認がなされて、本日のタイミングで広報誌「洒凡」も発行しました。
 例会後は引き続き、横浜支部秋季茶会の青年部席の打ち合わせを行い、茶席のテーマを絞り込みイメージを皆で共有しました。行事が目白押しの下半期に向けて気持ちを一つにし、準備を開始する良い一日となりました。







 三渓園見学会

日 時:6月26日(日)  
場 所:三溪園

 今秋の支部秋季茶会の青年部席は洒凡青年部が担当させて頂く予定です。会場となります三溪園の建物やお茶室への知識を深めるために、見学会を企画し、三溪園の広報ご担当者にご案内頂きました。
 当日は梅雨の合間の小休止といった感じの過ごしやすいお天気となり、緑濃い三溪園の散策に丁度良い一日でした。お茶会などで馴染みの有るお茶室等も、いつもと違う場所から入ると全く違う空間のように思えて、新鮮な感じが致しました。普段何気なく見ている襖や床柱や欄間など室内の装飾も,由緒や来歴、材質などの説明を伺い、新たな視点から見直すことができました。いつもお茶会のお客様で賑わっているお茶室や待合の空間も、青年部員のみでじっくり拝見しながらまわり、ゆったりとした空気が流れているようでした。雨上がりの庭園の緑もみずみずしい深い色に包まれて三重塔も含んだ景色は、風情があり贅沢な時間を過ごしました。普段は入れないお部屋等にもご案内頂けて、貴重な体験を得ることが出来ました。
 また、会員との懇親を深めるために、三渓園のお隣の隣花苑にて昼食会を行ないました。新入会員ともすっかり打ち解けて話も弾み、本日のお茶室などの学びを活用して、楽しいお茶席にしていきたいとの思いを参加者に残す行事となりました。






 馬と遊ぼうこどもの日

日 時:5月5日(木)  
場 所:根岸競馬記念公苑

 馬事文化財団が主催されるこどもの日のイベントに、抹茶体験コーナーを設営し参加させていただきました。靴を脱いで広間にあがり靴を整え、お辞儀をして始まりのご挨拶。お菓子を頂きながら、お茶を点てる道具の名前の説明を受けて、お茶を点て、お茶碗の正面をよけて自服で頂くなどの一連の所作を、部員が茶碗や茶筅を手にとりながら体験していただきました。感想を聞くと、お茶は苦いけどおいしかった、外で飲むとおいしい、など楽しんでもらえたようです。毎年楽しみにしているお子さんも多く、嬉しい反面、飽きられないように少しずつ変化させて工夫する必要があると感じました。抹茶体験の参加人数は、お子さん258人、大人の方148名で、お子さんに付き添って来られたお父さんお母さんが一緒に体験するケースが年々増えてきていると感じているところです。また、呈茶席を設け、生菓子と部員の点てたお茶をお出ししました。
 15年以上参加しているこのイベントですが、震災以降久しぶりの青年部活動となりました。準備のために仲間と集まれただけで嬉しく感じ、いつものように晴天のイベント当日を迎えることが出来て感慨深く感じ入りました。新入会員も含めて多くの部員が参加し、卒業生もお手伝いやご家族連れでお客様として来ていただくなどし、お茶を通じて多く人が集い、笑顔になることが出来ることが、いつも以上に部員の大きなの喜びとなる一日でした。







 平成23年度定期総会

日 時:1月30日(日)  
場 所:横浜市技能文化会館和室

 平成23年度定期総会を、横浜支部副幹事長・洒凡青年部監事の全田宗正先生にご臨席賜り、技能文化会館において開催いたしました。
 開会前にうさぎのお饅頭で呈茶をしました。会が始まり、ことばの唱和につづいて全田先生よりお言葉を頂戴しました。
 昨年度の事業報告・収支決算及び、今年度の方針案・事業計画案・収支予算案について、洒凡青年部会員32名(うち委任状によるもの14名)より、それぞれ承認されました。今年度の活動方針は『絆 〜未来に繋ごう洒凡の懸け橋』とし、“懸け橋”という言葉に、部内交流、社中と青年部、子どもや外国の方々を含めたお茶を知らない人、先輩と会員を結ぶという思いを込めることにしました。
 総会後は恒例の福引き大会をおこない、出席者全員で今年の福を引き当てました。その後、委員会に分かれて昼食をとりながら新しいメンバーでの親睦を深め、午後からは委員会別での話し合いを行いました。今年度の行事について活発な意見交換がみられ、青年部活動の良いスタートの日となりました。







 韓国高校生とのお呈茶交流会

日 時:1月22日(土)
場 所:曹洞宗大本山總持寺

 横浜・川崎ロータリークラブの国際インターアクト(国際的活動=international action)委員会が韓国の高校生のインターアクトとの交流行事を行いました。その中で、鶴見の曹洞宗大本山總持寺三松閣にて、当青年部が「呈茶と茶道体験」を担当しました。
 通訳をして頂きながら、まずはお茶の心(和敬清寂)をフリップを用いて分かりやすく伝えました。次にお茶やお菓子のいただき方、おじぎの仕方を青年部のデモンストレーションを交えながら説明してお呈茶をしました。その後、希望者にはお茶を点てる体験をして頂きました。
 皆さん興味を持って楽しそうに参加していました。人や物、先の事などを敬うということをすぐに理解して下さり、お茶を出されて丁寧におじぎをし、隣の方に「お先に」と言い、お茶碗をおしいただいて正面をよけてお茶を頂くという一連の動作を一生懸命行う姿に深く感動しました。
 最後に韓国語と日本語で書いたメッセージカードを添えて金平糖をお土産に差し上げ、思い思いに庭や床、点前座などをながめてもらい記念撮影をしたりしながら、相互に交流しました。今後もお茶を通じての国際交流が何らかの形で出来たらと思いました。





 

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