ここでは四季にあわせて全国各地のお菓子を紹介します。
今回は春の菓子編です。
美味しい和菓子と共に、お花見などいかがですか!


 春の日の幸福
相 生 

   

薄紅と白の薯蕷まんじゅうで、中の餡はいんげん豆からできています。それは非常に優しい食感で、春の陽のような、はんなりと幸福を感じさせるお饅頭です。

                 鎌倉 豊島屋
           0467−25−0810



 目に青葉
青 楓 

   

若葉が目にしみる季節を感じさせてくれる青楓の薯蕷饅頭です。つくね芋で作られた皮は時間が経ってもしっとりしていて甘さを控えた餡とのバランスが程好く、食べた時に爽やかさが広がります。

                 藤沢市 丸寿
           0466−36−7938



 春の色を見つけて
春 霞 

   

写真では見づらいかもしれませんが、ほんのりと染
まった桜色が優しい感じです。中の餡も口に入れる
と、ほわぁととろけるようです。甘過ぎず上品な餡
としっとりとした皮が、春の気分にさせてくれます。

                横浜市 千草庵
           045−421−2483



 咲いた春
三色すみれ 

   

かわいい♪ 思わず手にとってしまいました。春、
庭先を彩る花々が並んだようです。練切りのまった
りとした味わいの中に、香ばしい胡麻の香りがふわ
っと広がります。

                 横浜市 千草庵

           045−421−2483



 摂津の和し
涼 嗜

   

紫臙…粒よりの大納言小豆と吉野葛のハーモニーあずきの風味とおいしさをそのまま生かしたまろやかな口当たりの葛羹。
黄橘…さわやかな天然柚子の酸味と香りに白飴とさっぱりとした吉野葛のバランスは絶妙です。口触りがぷるぷるとして、優しいおいしさです。

                    泉寿庵
           0120−69−1238



 やすらいの味
みちのくせんべい

   

旧暦5月芭蕉は仙台に入り宮城野・松島・塩竈と名所を見物。その仙台へおもいをはせ味わうと、静かに口の中に深き風味が広がり、かざりをなくした味がホッと安らぎを運んでくれます。



 新食感の和風クッキー
和三盆クッキー

   

京都の和菓子の老舗である「老松」の洋菓子専門店
でつくられた、和三盆を使用したクッキーです。
口どけがとても良く、サクッ、ホロッとくずれ、そ
の後に和素材の豊かな風味が広がります。和三盆味
と抹茶味の二種類があり、和三盆味のクッキーはお
抹茶にも良く合います。とても上品な味わいです。

                    京都府
 GRACE SAISON(グラース・セゾン)
           075−465−1427



 春の訪れを感じます
つくし

   

思わず笑みがこぼれてしまいそうな、かわいらしい
土筆に春の訪れを感じます。やわらかい求肥に白餡
が包まれています。土筆の小さな小豆がちがう食感
をひきだして、やさしい気持ちにさせてくれるお菓
子です。

            神奈川県 東寺尾 清月
           045−581−9488



 こどもの日には
兜餅

   

5月5日は端午の節句。鯉幟を立て人形を飾り、男の子の成長を祝います。節句の菓子と言えば粽と柏餅ですが、兜餅は如何ですか。菖蒲の薄紫と白の二色に染めた求肥で漉し餡を包み、兜になぞらえました。折り紙で遊んだ頃を思い出します。



 「祭り」と言えば
葵の袖

   

5月15日の葵祭は京上賀茂・下鴨社の例祭。すでに平安時代には、葵蔓で身を飾った勅使・斎院の行列が華麗さを誇ったとか。色合わせも清々しい外郎で白餡を包み、行列の公達の袍衣をあらわしました。



 祝いの席に
千代の糸

   

茶名披露の茶事のために作られた菓子です。上等な京風の練きりを紅白それぞれの糸状に絞り出し、黄身餡を包みました。師匠や茶友への感謝と、茶の湯の精進が永く続けとの思いを込めました。

 

 

          三点とも 打出庵大黒屋製
          045−231−2388



 近くの花見もいけれど…
春霞

   

日本独自の文化である花見は、平安時代初めに貴族の間で始まり、江戸時代には庶民の行事として定着しました。少し離れた山の春霞に舞う桜の風情を、桜色の上用饅頭で現しています。青いんげん餡が目と舌にアクセントを添えてくれます。



 穏やかな川面に
花筏

  

花筏は、川面を散り連なり流れる桜の花弁を筏に見立てた、古くからの意匠です。薄水色の羽二重餅で、さっぱりした白小豆餡を包み、花弁と水紋の焼印を押しました。茶席で春の舟下りを楽しんでは如何ですか。



 春の息吹
水山吹

   

古くは「山振」と呼ばれていた山吹。平安末期の「色葉集」に「山吹」と蛙の名所として京・井出の里があげられています。緑と黄色のこなし餡は山吹を、縞模様は清流を現しているようです。こなし餡に練りこまれたよもぎに春の息吹を感じます。

 

 

   以上 若柳
   TEL/FAX 042−796−6728




 舌にも体にもやさしいお菓子
豆花(トーファ)

   

体にやさしい豆乳プリンの下には、北見産の小豆を使った上品な甘さのこし餡が隠れています。ツルンとしたのどごしのプリンを塩味のきいた桜と一緒にお口に運ぶと思わずニコリ! とってもやさしい気持ちになれる一品です。



 かくれた季節の味
桜山吹
 

   

『舟和』といえば芋ようかん! と思いきや、隠れた銘菓もあるんです。この『桜山吹』は3月末までの期間限定品。 ほんのり桜の香りのする蒸しカステラはボリュームも満点! ちょっぴり小腹のすいた時にも嬉しいお菓子。



 洋菓子界も和菓子ブーム
抹茶ぜんざい

   

今年の春は和洋折衷のお菓子が大ブーム。「お抹茶をたてた時のきめ細やかな泡をイメージした」というだけあって、スポンジは抹茶本来の風味と色をみごとに再現! ふかふかに焼き上がっています。ぜんざいのようにゆるやかな餡との相性は言うまでもありません。



 個性溢れるデザイン
麩焼き

   

大徳寺にほど近い、お茶人方にはなじみのお店。店内に飾ってある打菓子の木型を興味深げに見つめていると、お店の方が気さくに声をかけてくれました。注文で図柄を焼き印してくれるという麩焼きせんべい。なんとも温かなデザインのこちらは『瀬戸内寂聴さん』のオリジナルだそうです。究極のオーダーメイドはいかが?



 春を五感で感じるお菓子
春苑

   

薄桃色の丸い箱を開けると、中から桜の花をかたどったういろうに包まれた春の幸せが飛び出してきます。しっとりした黄身餡とのバランスも良く、目にとてもおいしいお菓子です。



 ふわふわの花霞をお口にどうぞ!
さくら

  

満開の桜をかたどった可愛らしさには魅了されてしまいます。薯よを多めにつかった生地が、ふんわりとして、和菓子の苦手な人でも楽しめるほどよい甘さのこしあんが挟まっています。



 古に、思いをはせて・・・
梅が枝餅

   

菅原道真公が、大宰府に流されてきたときに、その淋しさをお慰めするために、美しい梅の枝にこの餅を刺して献上したことからこの名前があります。 中には素朴な粒餡がタップリはいっています。


 

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