ここでは四季にあわせて全国各地のお菓子を紹介します。
食欲の秋! 秋の味覚いっぱいの美味しいお菓子です。

 山里 秋の風景
稔り 

   

稲を表した胡麻の舌触りと香ばしさ、そして、繋ぎの芋がほのかに口の中に残りながらも上品な菓子に作っていただきました。
           横浜市 紀文堂
           045−911−0028

           



 秋の楽しみ
栗の里 

   

純栗餡で拵えた栗の里。食べると栗の味が口の中で広がり、秋の味わいが楽しめる贅沢なお菓子です。


           横浜市  和作
           045−953−8139


 楓のかおり
Maple(楓)

   

たくさんの栗とメイプルシロップの風味豊かな浮島風の生地。カナダの方を部員に迎えた青年部から、このお菓子は生まれました。


           横浜 プチ・フルール
           0120−801−411


 出雲では・・・
神在月

   

出雲では全国の神々様がお集まりになり会議が行われます。そのときに必ず降る霰が水面に浮かんだ風情を表現した出雲ならではの羊羹です。出雲の産物で最も珍味される白小豆を用いた甘さ控えめな美味しさです。
           島根県出雲市 (有)坂根屋
           0853−24−0011



 彼の人を偲んで・・・
法の袖

   

先日亡くなった茶友の追善茶会のために作って貰った菓子です。外郎で味噌を加えた白餡を包み、法衣の袖を意匠しました。ゆかりの者が集い、一碗の茶を献じ故人を偲びました。
            横浜・日の出町 大黒屋


 信州に相応しい風情
開運老松

   

古木の姿を表しており、小豆と淡いニッキの風味が織り成す類まれな味わいになっています。表面に配した不老長寿の松の実が一段と趣を深めています。
                    開運堂



 秋風にゆれる…
照葉

   

茶席の菓子としては、なくてはならないお菓子有平糖。飴とは異なって南蛮菓子として渡来した砂糖菓子です。
                   紫野源水


 開港に「祈り」を込めて…
グロワリア

   

リレー茶会のお菓子として特別に作っていただきました。ハイカラな街「横濱」を意識し、洋花をモチーフにしたお菓子です。グロワリアは8月〜9月にかけて青紫の花を咲かせ、秋には小さな実をつけます。花言葉は「祈り」…横濱開港当時、きっと誰もが諸外国との発展と友好を祈ったことでしょう。

           神奈川県 元町香炉庵
           045−663−8866



 目も味も楽しませてくれます
冨貴寄

   

缶の蓋を開けると小さな干菓子がぎっしり ・・・。
いろいろな味と食感が楽しめます。形もいろいろで見ているだけでも楽しくなってしまうような、目も味も両方を楽しませてくれます。赤丸缶と青丸缶の2種類があります。

           東京都 菊廼舎
           03−3543−8866



 琵琶湖の湖面の美しさを表した・・・
あわの海

   

深遠な静寂を湛えた琵琶湖にちなんで名づけられたお菓子です。餅寒天と小倉あんの二層になっています。餅寒天のさらりとした口あたりに甘く溶けるあずきが持味です。

           滋賀県 いと重菓舗
           0749−22−6003



 冬の足音はもう間近か・・・
冬隣り

   

飛石の間に敷きつめられた松葉。日本庭園の冬支度
の趣きがお菓子そのものに表れています。
黒糖風味の大島餡が小豆の時雨生地で巻かれ、口に
入れると、とてもしっとりとしていて、飛石の黒豆
と大島餡のほのかな黒糖の味が広がります。

      滋賀県 たねや
      (横浜店)045−465−2111



 三段重ねの深い味わい
出雲三味

   

文化と歴史の面影が漂う松江。古人より代々受け継
がれた一子相伝の手技でつくられています。
諸越粉を挽いた落雁と粒入りの羊羹、そして求肥を
三段に重ねた「出雲三昧」。それぞれの素材が主張
しながらも絶妙に溶け合う、しっかりとした味わい
のお菓子です。
           島根県 桂月堂
           0852−21−2622



 楓の精が語り、舞う
青葉楓

   

謡曲「六浦(むつら)」はかつて称名寺にあった「青葉楓」に纏わる曲。定家の孫、為相卿に「いかにして この一本に 時雨して 山に先立つ 庭の紅葉葉」と深紅の美しさを称えられた楓は、以来一葉も紅葉しなくなったと言う。
煉り切りでこの青葉楓を意匠しました。中の赤い餡は本来の紅葉の姿を現しています。

                 横浜 大黒屋



 十五夜は終わったけれど・・・
月の出

   

薄は秋の七草の一つで、古来より月の神が憑ものとされてきました。
上品な白餡を漉し餡のこなしで包み、銀色に輝く月を背景に薄を押し印し、深まり行く秋の静寂を表しています。

                 横浜 大黒屋



 9月といえば・・・
年志らず

   

古来、胡麻・松の実・蜂蜜は体に良いものとされています。醤油風味の餅生地に煎った白胡麻、松の実、蜂蜜を加え、小口切りにし、はったい粉をまぶして仕上げています。
年令に関わりなく、いつまでも健やかであるよう祈念して名づけられたお菓子です。

             神奈川県鎌倉 豊島屋



 9月といえば・・・Part2
因幡の白うさぎ

   

むかし、むかしあったげな。
因幡の国気多ちゅう処に一匹の白兎が・・・
で始まるご存知「因幡の白兎」。
石臼挽き小麦粉、新鮮な卵、熟成させた餡を使用して、1個1個「美味しくなれ」と声をかけているそうです。赤目のかわいい焼まんじゅうです。

           鳥取県米子 寿製菓(株)



 菊の節句に因んで
まさり草

   

菊の花はその気品と香気が邪気を払うとされ、人々は被綿、菊酒等で長寿を願ってきました。「まさり草」は菊の異名で、江戸時代の筆蹟鑑定、古筆家伝来の手鑑[藻塩草](京都国立博物館蔵)に見られます。白餡を外郎製の七つの花弁で包み、菊を現しています。上品な甘さの菓子で一服。延命の故事に想いを馳せては如何ですか?



 秋の味覚と云えば…
丹波路

   

松茸、銀杏と秋の味覚は色々ありますが、その中で一番親しみを持てるのは「くり」くりといえば丹波でしょう。秋の実りいっぱいの丹波の山道、その趣を緑の金団と栗で表現しました。中は備中産の小倉餡で、栗の旨さを引き立てています。



 月見のお供えは
名月

   

お月見には穂が出揃った薄を飾り、団子や里芋等を供えます。団子を供える風習は中国から伝来したものです。仲秋の名月は、芋名月とも呼ばれます。
大和芋入りの練切餡でこし餡を包んだ愛らしい「小芋」をお供えしてみては如何でしょうか?


       以上 千草庵
       TEL 045−421−2483
       FAX 045−421−2483



 涼風に吹かれて
すすき野

   

山や野を吹き抜ける涼風に秋の訪れを感じます。叢生する薄が風に靡く様子が目に浮かびます。黄色が薄の穂、緑が葉でしょうか。薄の焼印がポイント。浮き島製で、所々に入るあずきがアクセントになっています。軽い口当たりで、コーヒーや紅茶にも!



 仲秋の名月
月煎餅、枝豆

   

残暑もようやく去る、陰暦8月15日(今年は9月11日)は十五夜、仲秋の名月です。月見には、団子の他に、栗や里芋、枝豆などの秋の実りをお供えします。仲秋の名月は芋名月、後の名月は豆名月又は栗名月とも言います。煎餅に砂糖蜜をかけ、金色に輝く満月を表現しています。月見豆とも呼ばれる枝豆は州浜仕立て。是非月見の会に。



 秋深まりて
雁来紅

   

およそ300年前中国から渡来した葉鶏頭は、雁が群れで渡ってくる頃、葉が紅くなるので「雁来紅」とも呼ばれます。その晩秋の情緒を黒糖入りの金団餡で表現しています。中は白餡で黒糖の風味が濃茶を引き立ててくれる菓子です。



 ★番外編★ リレー茶会で…
撫子、絆

   

8月10日市内3会場にて坐忘斎御家元継承記念リレー茶会を相模支部・横浜支部5青年部が合同で担当しました。この干菓子は、横浜ロイヤルパークホテル・残月亭席の為に製造されたものです。テーマの「絆」を5青年部の色=沙羅の白、港都のブルー、洒凡の黄色、はまなみのピンク、ぴあの緑=で表現しました。砂糖と寒天を擂鉢であたった寒氷製。打ち物の撫子は白さが清々しさを象徴しています。

   以上 若柳
   TEL/FAX 042−796−6728


 老舗虎屋の焼菓子です!
こがねぎく

   

軽やかな食感ととろけるようなまろやかな口当たり…。老舗虎屋ならではの、素材にこだわった餡をベースにふっくらと焼き上げたお菓子です。深いコクのある黒砂糖餡、あっさりとした白餡、香り豊かな抹茶餡の3種類があります。



 しっとりとろけるような味わい
瑞雲

   

水などを一切使わずに卵の黄身だけを贅沢に使い、十分に練り込んでつくられた黄身しぐれ。口にいれると優しい気持ちにさせてくれるように、中の餡はすっーと溶けてしまうほどとても繊細な口当たりで、上品な甘さが広がります。



 和菓子にカシューナッツ???
八雲もち

  

とてもふわふわと柔らかい、ほのかな黒砂糖味の求肥餅の中にカシューナッツが入っています。和菓子にカシューナッツ?と思いますが、その歯ごたえが黒砂糖味の求肥と絶妙な味わいを醸しだし、意外にもお抹茶が欲しくなってしまうお菓子です。



 にんき屋の人気者って・・?
焼き葛

   

今にでも舞妓さんが通ってきそうな店構え。
京都のお菓子の流れをくむ品格のある、繊細な味です。



 収穫の喜びを感じる素朴なお菓子
麦代餅(むぎてもち)

   

明治の頃から、宮家に出入りが許されていた程の老舗。お餅で粒餡を包んで、きな粉をかけただけの素朴なお菓子ですが、心が和む美味しさです。



 すぐに蕩けるので一口でどうぞ
祇園糖

   

お茶席で出されて困ってしまうこともある飴ですが、この祇園糖は大丈夫。お砂糖だけを煮詰めた飴の中に熔烙で丹念に炒った丹波のお豆がはいっていて、お口に入れるとはらはらとくずれていきます。思いきってひとくちでどうぞ。


 

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